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2005年10月18日 (火)

京浜東北線踏切人身事故の話

先週発生した京浜東北線での人身事故。踏切を渡りきれなかったろ老女が列車に跳ねられた事故について、新聞にも読者投稿が載り始めた。
この事故の第一報を聞いたときはまた無謀横断かと思ったものだが、その後「踏切には故障のランプがついていた」と報じられてから事態が深刻な物であることに気がついた。
JRの踏切で「故障」の表示が出るところは多い。
今までランプ点灯の動作原理は知らなかったが、新聞報道ではダイヤが乱れて30分以上踏切が鳴り続けるとランプがつくと報じているところから、30分間の警報持続でランプを付ける仕組みになっているのだろう。
ローカル線で30分鳴り続けたら、それは故障に違いない。従ってこの仕組みは正しい。
問題は都心部の踏切でも同じ物を使っている点である。
…普段は鉄道事業者を庇いがちな私であるが、今回はJR東日本が悪いと思う。
元々国鉄は技術的に私鉄と比べて高水準の独自技術を持っていた。世界的にも先進であったし、国内他産業と比べても高かった。それ故か私鉄との技術交流は少なかった。
そのためか、私鉄では昭和40年代に開発された緩急選別装置(速度の速い急行は遠くから踏切をならし、速度の遅い各停は近くから踏切をならす装置)を、最近まで導入しなかったのである。
故に中央線などでは駅の直近の踏切では、列車が遠くにいるところから鳴り始め、通過列車待ちで駅に止まっても鳴り続け、結局開かずの踏切と化していたのである。
私鉄事業者には、団子運転の際には列車側の信号を赤にして一度踏切を開ける所すらある。JR側も踏切対策には頑張ってほしいものだ。

…で、今朝の読売新聞の読者投稿欄にはこうあった。
「エレベーターも画像監視ができる時代なのだから踏切も遠隔監視が出来るはず(大意)」
この人、東武伊勢崎線の踏切監視員が列車接近にも関わらず踏切を開けて人を通し、結果人身事故にいたったあの事件の教訓が「人間が介在してはいけない」という事だった点を知らないらしい。
仮に投稿者の狙いが、踏切内に人がいたら列車を止めるという方策だったとしても、下りた遮断機をくぐっているようでは制動距離が足りないのである。
世論は世論として、事業者は真摯に受け止めるべきであるが、生兵法は怪我の元ということである。

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