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2005年10月10日 (月)

明智鉄道

恵那から明智鉄道で終点の明智へ。
国鉄から第三セクターの転換時にレールバス「アケチ1型」にしたが、レールバスの耐久年数が短いため、長く使える一般鉄道型車両を使っている。
今夏祈ったのはアケチ13。「金を失う」と書く鉄の字を嫌って「鐵」を使う会社まであるというのに、13なんて数字を気にせず使う。縁起担ぎの三セクが多いが明智鉄道はサッパリとしている。
明智を出ると延々と上り坂が続く。ディーゼル機関はうんうんとうなりを上げ、懸命に山を登ってゆく。
昨日の信楽高原鉄道も上り坂であったがあちらは強馬力に物を言わせて快速に登っていったものだが、こちらはゆっくりと登っていく感が強い。勾配がそれだけきついのか、それとも出力の差なのか。
朝一番の高山本線で岐阜を出て、太多線経由でやってきたので流石に眠い。時々意識を失いながら山登りである。
途中駅でやかましかった学生が三人、次の駅で二人と降りると、いよいよ乗客は自分だけになってしまった。
それから3駅、終点の明智に到着。様の小さな集落にある駅ばかりであったが、町の中に到着してホッとする。
101002
明智鉄道は最近タブレット閉塞を廃し、信号自動化を図ったようで信号機がまだ新しい。
タブレット時代の名残もそこここに残っており、写真のように信号てこが残っている。
流石にワイヤーなどは撤去されているが、てこの後ろに新しい配管が延びているのが分かるだろうか。
手動のてこから延びるワイヤーやら鉄管が通っていたトラフに自動信号のケーブルを通しているのである。
ちなみに、このてこ、昭和9年の木造詰所の一角に収まっている。

朝食は駅近くの喫茶店で。
メニューも出さずに「何にしましょうと」聞かれて戸惑ったが、食事したいのだけどと言う前に「モーニングもありますけど」とおばちゃんが聞いてくる。
店の中は常連客が10人ばかり。祝日の朝9時前だというのに賑わっている。
ゆで卵とトースト1/2、コーヒー一杯のモーニングが出てきた。名古屋界隈はコーヒー頼むと腹一杯になると思っていたが、ここは違うのだろうか。
空きっ腹に染み渡る濃いコーヒーである。後からやってきた客の分を作っているのを見たが、鍋から黒いコーヒーをコップに移している。一体どういう作り方をしているのか。
店の中はいよいよ常連客で一杯になってきた。タバコの煙が漂ってきたので長居せずに退散である。
伝票を見ると\350と書いてある。安い。コーヒー一杯の値段である。
帰りの列車に乗ると岩村駅の構内に腕木信号機が何本も横たえられていた。鉄屑処分待ちといったところか。
捨てずにマニアに売ればいいのにと思う。まぁ、自宅の庭に建植できるお大尽はそういないのだが。
岩村は日本三大山城のうちの一つ、岩村城がある。地元酒造による地酒「女城主」の広告も車内に掲げられており大いに関心を引かれたが、添えられた絵はただの姫君の絵だった。惜しい。
車窓には黄色い花を付けた背の高い植物が沢山生えている。こういう時、植物に疎いのは惜しいことだと思う。
惜しいと思うだけでサッパリ勉強しない。そのくせ、柿がたわわに実っているのを見て「旨そうだ」などと考えてもう忘れている。
各駅で乗客を広い、いつの間にか車内は満席に。自分のボックスは自分一人なのだが、相席を嫌って立っている人がいるからプラスマイナスゼロで満席といったところだろう。
平行する自動車道に恵那まで6kmの看板を見つければ、あとは下り坂。
ディーゼルの唸りとは無塩であるが、線路は右へ左へカーブしておりやはり速度は出ない。
山間の谷を抜け、霞ががった恵那市街が一望できるようになると、白雲ばかりだった空に晴れ間が覗いていた。

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