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2007年6月28日 (木)

第19話・20話 ときめきの聖夜

この話は名作です。

第19話・20話 ときめきの聖夜

ビルの屋上で一緒のあたるとラムちゃん。
ラムちゃん、トラジマの一張羅に上着だけ羽織ってるのって、なんだか露出きょ…いや、刺激的ですよね。
ラムちゃんはトラジマ姿が一番落ち着いていると思うのです。
そこへ4人組登場。ラムちゃんは編み物。4人組と共に現れた女の子に何を編んでるのか聞かれ、プレゼントだと答えます。
…ああ、ラムちゃんがようやく地球人と親しげに話してる。
今まで敵視されてきてばっかりだったラムちゃんがやっと普通に話す相手になった。この話を境にうる星って変わっていくんだなぁと予感させるシーンであります。

みんなの前であたるはヨーヨーでスカートめくり、自由にアバンチュールを楽しみたいと言い放つあたるにみんなの怒りが炸裂。4人組は離間工作を図ろうと決めます。
飯を食いまくる4人組、千葉さんの息継ぎ無しの長セリフ。あたるをなじり、ラムちゃんがあたるに惚れていることに嫉妬し、制裁を宣言する。立て板に水とばかりにまくし立て続けた最後を「おっちゃんコロッケ!」と現実の発言につなげる見事さ。きたきたきた!これよこれ!この壊れっぷりがたまらん。流石メガネ、流石千葉繁。
チビの声もいつものチビの声。落ち着きますね。でもまだ、メガネは「ラムちゃん」と呼んでます。

ラブレターを偽造し、手紙にキスマークを付けるメガネ。この鬼気迫る形相もまた凄い。ドラマでこのシーンやった暁には一発でトラウマ確定モノ。組野おとこの偽名を使い、デートをでっちあげてこっぴどく振らせる、これでラムちゃんがあたるに愛想を尽くように仕向けるのが4人組の狙い。
最近、探偵事務所がWebに女性工作員を使った離間工作の例を紹介してネット上で話題になりましたが、メガネはここに就職できるんじゃないでしょうか。

デートに行こうとする決意するあたるを止めるラムちゃんは珍しくしなを作ります。ってーか、泣く。
ラムちゃんは滅多に演技で泣きません。今回も本気で泣く。先日ラムちゃん滅多に泣かないって書きましたが、初期は別です。
「うちのこと嫌い?」「好きだよ」「だったら何故」というやりとりの中で、あたるは女性の名前を幾つもあげ、みんな好きと放言三昧。ラムちゃんがloveの好きを聞いているのに、あたるはlikeの好きを回答しているかのような軽薄さ。でも、あたる本人はloveの好きで回答しているんでしょうね。
こんなやりとりアニメだけなんですが、段々「ラムが好き」って口にしても抵抗感が減ってくる。
口にしないところがあたるの格好良いところ、と私は思っているんですがアニメでは「好き」という言葉自体の重みを非常に軽くしてしまった。逆のアプローチですね。
さて、ラムちゃんがいくら泣いても全然泣き落としが効かず、あたるは鉄の意志だと言ってデートへ行くと宣言。最後はラムちゃん泣きながら「ダーリンのばかぁぁ!」と電撃放ってUFOへ。これだよこれこれ!たまらん。

舞台は変わって仏滅女学院№3の女生徒に組野おとこ役になってほしいと交渉するメガネ。
交渉術に長けてますな。目の下に線が何本も入っているところに陰謀家らしさが。
呼び出しの電話がかかってきて、ラム親衛隊最高幹部会議長の名前が出るのもこの回が初めて。
親衛隊らしく方々に人脈がある。4人組も最高幹部会を勝手に名乗るだけのことはあります。最終的に下部組織とかどれくらいになるのかしら。

4時間際、時計の上の名シーン。陰謀を知り馬鹿なダーリン、痛い目見るといいっちゃと言っているラムちゃんの表情が次第に変わっていく様の秀逸なこと。泣き出すまでの心情の機微を僅かな変化で描き出す。
美術背景も頑張ってます。ラムちゃんの声もいい。やっぱり平野文ですね。慣れてくると声色にも丸みを帯びてくるので最高なんですが、まだちょっとトゲがある声色を作ってます。でもいい。
やっぱりダーリンが好きと結論を出して、あたるを助けに行くラムちゃんは上着を放り出してしまいます。ここもラムちゃんらしい。上着を脱ぎ捨てる、それ程急がなくてはいけないと思ってるということ、あたるの為には些少なことに構っていられないということ、これらの一途な気持ちがこの脱ぎ捨てるという行為の中に集約されているように思えます。

ラムちゃんは仏滅女学院の組野おとこ役を電撃で襲い(笑)、自身がおとこに成り代わってあたるの元へ。
うーん、これはちょっとやり過ぎかなと思うんですが、ファンは既に手段を顧みない一途なラムちゃんとしてフィルターかかって見ているので許容されてしまう。でも、やってること通り魔レベルですよね(笑)

そして遂におとこちゃん登場~。原作は上手く化けていたけど、アニメではバレバレー。口調も「ばいばぁ~い」とかラムちゃん口調で言っちゃって普通ばれるだろうと思うんだけど、計画が崩れてしまって焦りを感じていた4人組は全然気づきません。親衛隊なら変装ぐらい見破れ!と言いたいけど、それ以前に自分たちの仕立てた組野おとこと別人物が組野おとこでーすってやってきたら恐慌起こしてそれどころじゃないわな。
当然、あたるはおとこちゃんの正体にすぐ気がつきます。
…これって、今までずーっと顔が同じだから見破ったんだと思ってました。今でも顔で見破ったんだと思ってます。
声だって同じ。多分ばれます。

でも、もう一つ仮説が出来ました。
あたるなら目隠しして耳を塞いでいても、組野おとこはラムちゃんってわかるんじゃないかって思います。
そして、多分この頃はまだあたるしか分からない。
「匂い」

好きな人と一緒に同じ空気を吸うだけで、一緒にいるんだなって分かるでしょう。
ラムちゃんがどんなに化けても、あたるは分かると思うんですよ。一緒にいるから。

ガード下でラムちゃんから真相を聞かされるあたる。
ここでラムちゃんの横顔を見て、ラムってこんなに可愛かったのかと魅力に気がつきます。
子供の頃はずーっと、ラムちゃんの美貌に改めて気がついたのだなぁと思ってました。
でもアニメを初回から見てくると意味が全然違う事に気づかされました。アニメのラムちゃんは最初っから最後までずーっと怒ってばっかり、つきまとってばっかりの押しかけ女房ぶり。可愛らしさが全然描かれてこなかった。容姿以外は可愛くないキャラクターとして描かれてきました。(私には十分可愛かった、とかいうのは横に置いておきます)
でもこのシーンは違う。素のラムちゃんを、本当のラムちゃんの表情を見るシーンなんですね。
ああ、「可愛い」ってそういうことか、単純にビジュアルの問題だけじゃないんだ。
自分はなんと浅薄な人間だったのだろう、色々考えさせられました。

「先に帰って部屋暖めておくっちゃ」(これも可愛いですね)と言って飛び立とうとするラムちゃんの白魚のような手を掴み、もうちょっと一緒に歩こうよと声をかけます。
ラムちゃん、普段なら「わぁい、ダーリンっ!」って言って飛びついてきそうなものですが、静かに横を歩いてあたるの方から手をつないでくるのを待つ。
一緒に歩こうよ、に込められたあたるの気持ちを酌み取って、ラムちゃんは静かにクリスマスイブの街を歩く。
これはラムちゃんがインベーダーとしてではなく、友引町の住人として歩み始めた、貴重な一歩なのです。

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コメント

はじめまして。
今日TOKYO MXでやってるのを偶然見てタイトル調べてたらここにたどりつきました。
当時も思いましたがやっぱ名作ですね。
一番好きなエピソードです。
マンガ版もよかったですよね。

投稿: まる | 2010年3月24日 (水) 19時39分

初めまして。
原作の漫画とTVでは、概要こそ同一であるものの、色々なところでニュアンスが原作ならでは、漫画ならではの展開に分かれます。しかし、どちらも良いのがこの話。名作ですよね。

MXで見ている人は、私が毎日うる星日記を書いていたときと同じ事をやっているんだよなあと思うと感慨深くもあります。
我が家はMX映らないので残念なのですが、私の分もMXで満喫してくださいね。

投稿: GLUMip | 2010年3月25日 (木) 23時10分

聖夜記念

投稿: | 2012年12月24日 (月) 20時56分

今日、今作を見るのもおつですね。

投稿: GLUMip | 2012年12月24日 (月) 21時44分

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