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2007年9月 9日 (日)

第85話 宇宙かぜパニック!

第85話 宇宙かぜパニック!

防疫意識のない人間の行動が如何に危険であるかを啓蒙する本作。

ラムの父ちゃんは前回登場時(夫婦げんかの話)にデリカシーの無さを示したが、そのデリカシーのない父ちゃんはラムちゃんに向かってくしゃみ連発。部屋中に病原菌を霧状に散布して帰星します。
あたるが隠れて出てこないのも道理だわな。
海外からの輸入や渡航には検疫体制が確立されている我が国も、惑星間の移動に対してはノーチェック。
未知の病原体を易々と地球に侵入させる始末です。地球が星としての代表機関を持っていないとはいえ、防疫体制の未整備は人類の危機に直結すると思うんですが、この辺描いた作品って見たことないな。
まぁ、宇宙の病原体というと聞こえは怖いですが、今だって鳥インフルエンザの様に新種の病気というのは見つかっていて、驚異レベルでは同じなんですな。
で、今回の話は「大変!鳥インフルエンザが人間に感染した!」と同じレベルの驚異です。
…十分驚異だなぁ…

さて、風邪を引いたラムちゃんに言い寄る面堂の白々しい歯の浮く台詞。
「結局は自己陶酔でも良いから言えないの?」とは視聴者の代弁かとも思えるほど正鵠を射た言葉。
面堂の一連の台詞が単なるおべんちゃらの域を脱せず、本心からの物ではないということはこの後の行動で露呈します。「できることなら代わってあげたい!」この台詞は要チェックです。

ラムちゃんは原作通り「可憐なうちが苦しんでいるのに…」とあたるに詰め寄る。
会話の流れがあるとはいえ、自分のことを「可憐」と言い切るところに普段の自身が現れています。
ラムちゃん、自分のこと可愛いとか美人だとかって思ってるんだ。自分のことを可愛いと思っている女性は同性から見て嫌われるタイプだと聞いたことがありますが、ラムちゃんってどうなんだろう。
うちの周囲はうる星ファンばかりなので、ラムちゃんが嫌いというおなごを見たことがない。謎です。

しのぶはこの様子を見て冷静に分析。それでも鉛筆折っちゃうところが素敵。

あたるはメガネ達にそそのかされてマスクを回収。
優しすぎる台詞と、それに驚きを覚えながらも素直に感動するラムちゃん。面堂の台詞は馬耳東風と聞き流しても、あたるの一言がどれほど胸に染み入るのかを物語るやりとりです。

さて、マスクを入手したメガネ達は醜くも奪い合いの喧嘩をし、親衛隊最高幹部会議長のメガネが分割を提案。
素直にはさみで切って4等分すればいいのに、少しでも事を有利にと姑息なやりとりをしているうちに、あたるに金を払った他の学生達に踏み込まれ、マスクのたらい回しをする羽目に。
…ここで、いの一番にマスクをあてがったのは誰だったんでしょうねぇ…
ラムちゃんとの間接キスは最初の人だけで、あとは男達同士の間接キスになりはてたような気がするんですが。

Aパート最後で悪趣味なストライプの自覚症状が発生。あたるはトイレの床に転げ回ってまで笑い、直後鏡を見せられて愕然とします。
ぽんと肩を叩くメガネの手に味があるんですなぁ。

Bパート。
面堂は「ぼくの美貌が…」と失意のどん底に。更にマスクの下を見られたしのぶにまで捨てられて人生の終わりのようになってしまいます。「できることなら代わってあげたい」とか言っていたくせに、いざ罹患するとこの騒ぎ。
リップサービスは得意でも、いざという時に逃げ出さずに受け止められる懐の深さではあたるに敵いません。
諸星あたるという人物が、「浮気者で無節操でエゴイストで…そりゃ善人ではあるけれど」としのぶに評され、面堂終太郎が「終太郎だって大して変わらんちゃ」とラムに評されたように、両人とも利己主義でありあまり後先考えない性格である点では大差ない。
しかし一方、面堂は「少なくとも顔はいい」のであり、財力という大きな武器がある。
だが、他方諸星あたるという男はどうか。
こう言うときも取り乱さずに即座に復活して適応する胆力、そして事態解決に向けて能動的に行動する行動力、「あたる何とかしろ!」と詰め寄られるも皆を指揮してジャリテン探しをさせる指導性。
普段はヘラヘラしてばかりのあたるが、いざという時に頼りになる頼もしさや包容力の深さをも持ち合わせている大人物なのだ、と言うことは、多分ラムちゃんしか気がついていないんじゃ無かろうかと思います。
ラムちゃんだってあたるの魅力を語るときに「だって好きなんだもん」としか言えないから、自覚に至ってないんだろうね。でも、人間の魅力って言葉にして明確に定義して初めて分かるものではなくて、感じるものだからそれでいいんだと思う。
とにもかくにも、あたると比べて面堂の小物さが如実に表れてしまっている…という穿った見方ができてしまう、そんな回なのです。

さて、ジャリテンの薬を服用し、これで治ると意気揚々と引き上げたあたる。
あたるの父さんは「あたるのやつ、変わったメスクをしていたようだが」と発言。
これですよこれ、「メスク」
容姿があたると著しく異なる私は、かつてるみけっとでせめてあたるの真似と分かるようにメスクを着用して望んだ事がありますが、メスクという表現は実にツボだった…だって他に適当な言葉がないんだもの。
父さんの造語力に乾杯!

風呂場の前でメスクを外し、薬の効果を確認すると…この全身への転移ぶりは素晴らしかった。
原作よりも秀でた演出だと思います。

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