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2007年9月26日 (水)

第101話 みじめ!愛とさすらいの母!?

第101話 みじめ!愛とさすらいの母!?

この話の感想っていうのも非常に難しいのよね。面白いかと聞かれると、面白いというわけでもなく、涙が出るというわけでもない。
しかし、この話はすごい。よくもまぁ水曜夜7時半からこれを流したものだと快哉を叫びたくなる。
視聴者の大半はぽかーんと口をあけていたんではなかろうか。
先日のBS2押井守特集でも放送されたし、B.D.の原型だと言われてきたので今更同じことを言う気もないのだが、これはB.D.の原型だ(言ってるじゃん)
みんなが言っていることをオウム返しに言ったところで何も目新しいものがないので、その辺の話からは逸れた話をしてみよう。

冒頭の諸星家の日常は格好いい。食事の光景とか見ていると、ラムちゃんのいる日常っていいよなぁーってしみじみ思う。そばで食事食べていてくれるだけでいい。幸せ。
あたるの父さんは徹底的に新聞に固執。寝ているところまで新聞で笑う。芸が細かいよなぁ。
ギャグは徹底して繰り返すべし!とは有名な芸人のせりふだったと思うが、まさしくそれ。

こけるちゃんはあたるコンパチブルなのだが背が小さい。これはラストで身長比を明確に描くからかなりはっきりとわかる。こけるちゃんのシーンで、ちゃんと平野文は人妻ラムの熟女声ラムちゃんの声を一児の母にふさわしい声色で演じている。大人になるとこんななんですかねぇー。
ちょっと普段の声っぽく、所帯じみた落ち着きを見せるところがいい。

メガネ医師の元で目が覚めるシーンでは「なんだったら通俗と言ってもよろしくってよ」のくだりにドキリとさせられる。あたるの母さんが「よろしくってよ」なんて、九鬼麗じゃあるまいし使わないだろうと思うのだけど、このギャップが新鮮(笑)
その後の欲望を満たすさまなんか見ると、本当、あの諸星あたるの母親だなぁ、この親あってこの子ありだなぁと思う。今作の全体を通じて作画が思わせる技なのだろうけど、あたるとの共通点が多い。寝姿とか。

宇宙人の襲来から我が家を守ろうとするあたるの父さん。
父さんが守ろうとしているものって何だったんでしょう。自らの労働の結晶である家屋?それとも家庭の象徴としての我が家?「パニックイン台風」では前者でありましたが、今作では(あたるの母さんの夢ということも手伝って)後者であるような気がします。

ラスト、不条理なままかごめかごめでエンディングになるわけですが、輪の外にいた母さんが振り返ると輪の中にいるという演出は鳥肌モノ。読解力に劣るうちは独自の視点から解釈を加える力がないのですが、ただただ不思議な、それでいて印象的なシーンでありました。
みんなで囲んで輪の中心にいる人物を観察しているのだと思いきや、振り返ってみれば観察対象が実は自だったのだ、なんて逆説的なところに押井守のエッセンスを感じるなぁなんてコメントでもしておけばいいですかね。既に似たようなこと他の人も書いているに違いないけど、今回はこの辺で。

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