« 第91話 花ムコの名は竜之介 | トップページ | 第93話 激烈登場!水乃小路トンちゃん! »

2007年9月17日 (月)

第92話 ビンづめレター海辺の怪!

第92話 ビンづめレター海辺の怪!

シャコ貝の入江の話。

あたる、面堂、ジャリテンの男性陣。ラムちゃんとしのぶの女性陣という複雑な構成で海へお出かけ。
どーいう組み合わせですかこりゃ。さしずめ、あたるがしのぶを誘い、ラムちゃんがうちと一緒に行くっちゃ!と乱入、面堂がラム目当てで同行を申し出る…というパターンか、あたラムに面堂が同行を申し出てしのぶが妨害に参加…というところなんでしょうが…どちらも実現性薄いような。
あたるがしのぶを誘ってもしのぶは首を縦に振らないだろうし、あたラムで行くなら面堂の参加はあたるが、しのぶの参加はラムが妨害するだろうし…うーん、全員揃っているところで、それぞれの思惑を隠しながら「みんなで行こう!」と言い出したのかなぁ。原作でもこのメンバーで行動しているし、結構あたる面堂が行動を共にすることは多いんですよね。不思議と。すだま亭だってスイカ様だってそうでしょ。ああ見えて仲良いんだよ、きっと(笑)それは今作最後の方でわかります。

ひょんな事から差出人不明のラブレターらしき瓶詰めの手紙を拾うあたる達。
そういやインターネットで一時期ボトルメールサービスってのがありましたね。
送信ボタンを押すとどこに行くか分からないメールが送信されるという…今や単なる迷惑メールにしか見えないでしょう。
迷惑加減じゃこっちのボトルメールの方が上。手紙を拾ってからのジャリテン・あたる・面堂の挙動に三者三様の人格が現れて…いるはずなんですが、どう見てもあたると面堂は同クラス。ジャリテンだけ蚊帳の外です。
実際、この手紙は俺宛じゃ!という話をするところではジャリテンは蚊帳の外。うる星におけるキャラクターの立ち位置がよく分かるシーンですね。妙に示唆的。

ラムちゃんとしのぶが花札やっているのも面白い。女の子ならトランプかと思いきや花札。あたラムが徹夜で花札の事例もあるので、ここは花札なのでしょう。うちには花札=賭け事の曲がったイメージがあるんですが、元々風雅な日本の伝統的な遊び。ラムちゃんが日本文化に慣れ親しんでいる証拠です。素晴らしい。

翌朝、案の定あたるは抜け駆け。ところが足に糸が付けてあり、ジャリテンと面堂の足に結ばれている。
足が重いと言いながら引きずるあたる。普通なら糸が切れるか足が切れるかしそうです。
扉を開けると忍者屋敷にあるような、糸にふれると音が鳴るトラップに足を引っかけてしまい、間髪入れずに服を着替え済みのラムちゃんとしのぶが飛び出してきます。入念ですね。
面白いのはこの直後。なんと面堂とジャリテンを引きずったまま表に飛び出し、そのままシャコ貝の入り江へ猛ダッシュ。当然二人は頭を打ちながらぎゃあぎゃあと叫びます。
いつの間にか体制を立て直して一緒にダッシュする面堂。あたると罵り合いながらも歯ブラシを取り出して走りながら歯を磨く(笑)
これに笑っていると背景動画で入り江へ走っていく様子を見事に描かれます。作画陣も気合いが入っているなぁ。

入り江に着いた5人はシャコ貝のペンションへ。気味悪い所にもかかわらずあたるは泊まると言い張ります。
…不思議なのはあたるが主導権を握っているところ。面堂なんかはしのぶが「気味悪い」と言い出してしのぶの意見に同意の色を示しているのに、あたるが泊まると言えば誰も反対しない。やはり指導力があるのか?
唯一ラムちゃんが、あのおねーさんをモノにするとあたるが言い出したときに怒るくらいです。

部屋に行った後もしのぶは気味が悪い気味が悪いと心配がり、ラムちゃんは全然平気と意に介さぬ様子。
そりゃ、修羅場のくぐり方が違うもんな。ましてやどきどきサマーデートでこそ描かれなかったものの、原作ではホラーコースターでツノじゃきーんと太くさせて興奮しているくらいだもの。こんなんで動じるはずがありません。
しのぶはしのぶで世間相場から比べると十分修羅場くぐってると思うんですけどね。比較的まともに「女の子」しているような気がします。でも怪力。
怪力ぶりはこのシーンでも遺憾なく発揮。ノックもなしに開くドアに危険を察知してベッドを振りかざして迫ります。
正体は面堂でしたが、命の危険を感じた面堂は腰をぬかさんばかりの驚きよう。そりゃ誰だって腰が抜けますがな。

あたるはまたも抜け駆け。ホラーモノや推理小説モノでやってはいけない全員バラバラ行動に陥ります。
しのぶは風呂が沸いたと言われて行ってみると鰹だしみたいな風呂。そこへ大男がやってきて…と原作通り。
ところが、全員で宿を出ようとすると巨大シャコ貝に覆われた建物の口が閉じてしまいます。
脱出をはかるあたる達。しのぶに怪力でなんとかせい!と迫りますが恐慌状態で使い物にならず。
一計を案じたあたる。面堂パス!とラムちゃんを放り投げ、それを見たしのぶが「男なんてぇ!」と怒りに火を付ける。
すかさずしのぶを抱えて固く閉じた貝の口まで運び、しのぶが怪力でこじ開ける。その隙に残りの人間がダッシュで逃げ出すという流れ技。
やはり、困ったときのあたる。トラブルメーカーのキャラですが、同時にトラブルを収束させるのも彼の仕事。トラブルシューターだったはずの面堂終太郎は役回りとしては三枚目、三枚目のはずのあたるこそが二枚目のヒーローの役どころを演じるというこの妙味。もっともあたるの手段は正攻法でなく、適材適所に人物を配置する監督役。
押井守が思い描いた「実は賢い男」諸星あたる。

それにしても、非常時の手段とはいえ中期あたるがラムちゃんを面堂に「パス」とはなかなか思い切ったことをする。他の男に取られるのは嫌だと公言して憚らないアニメあたるとは思えない行動ですが、意外と面堂と仲が良いのではないかとも思えます。いけすかんと思っていても、心底から毛嫌いしていたら一緒に出かけることもないし、寸刻たりともラムちゃんを渡すことなど虫酸が走るはず。そうではないというところに着目します。
この短い時間では面堂もせいぜい普段と同じ程度の接触(肩に手をかけるとか)程度しかできぬであろうし、それくらいでは痛くもかゆくもない、なんてったってラムは俺に惚れているんだからな!…というあたるの勝利の叫びが聞こえてきそうです。

|

« 第91話 花ムコの名は竜之介 | トップページ | 第93話 激烈登場!水乃小路トンちゃん! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/141021/16472772

この記事へのトラックバック一覧です: 第92話 ビンづめレター海辺の怪!:

« 第91話 花ムコの名は竜之介 | トップページ | 第93話 激烈登場!水乃小路トンちゃん! »