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2007年10月 5日 (金)

第108話 惑星教師 CAO-2の復讐

第108話 惑星教師 CAO-2の復讐

Aパートは原作通りに進みます。
ランちゃんは原作より進んで協力している気がする。「いやいやー」とか言いながらテキパキと準備。
原作は嫌がって身じろぎしていたり、無理矢理協力させられていたりした気がしましたが、今作では口と手が異なる動きを示します。そのくせ、ラムのせいじゃ!と原作に土星(輪をかけて)責任転嫁するようになっています。
「ダーリンが死んじゃう!」では小動物をゴルフボール代わりに打つ試合を放棄するなど、優しさを見せたラムちゃんですが、今作では容赦ない。攻撃対象の生死を問わないどぎつい仕打ちを平気でやる。弁天さまなんか殺すつもりでやってるんだとおもう(笑)
あれですか、ロボットに対しては容赦ないんですかね。日本漫画界ではベレー帽の神様が代表作で示したような、ロボットの権利ってのは惑星小学校の生徒間では無いという倫理観なんでしょうか。
医療ロボットだって、パチンコ占い機だって結果が気にくわなければ躊躇無く破壊を試みるし、人間的な思考を抱いている個体だとしても、尊厳の念を抱いて対等な関係として接するというシーンは少ないのではないかと思えます。大魔神ロボだって(もともとカバン持ちとして作った分を差し引いたとしても)命令口調で言われてましたね。
ロボットとは召使や奴隷にも満たない存在で、一切の権利が与えられていない世の中なのでしょう。人工知能とはいえ生物にあらず。購入者の気分に応じて組み立てられたり壊されたり。
人間型ロボットがあまり出てこないのはそういう倫理感覚の世界において人間型(もしくは他の宇宙人型)を作ると倫理的にマズイからなのかもしれません。
…って、嫌なこと考えちゃったなぁ。
CAO-2はそういう冷遇されるロボット界にあって、教師として活躍しています。ラムちゃん達の妨害にあっても全くめげない。500tの重りにもミサイル攻撃にもびくともせず、電撃でショートしてもいつの間にか復帰しています。
こういう事情を考えると、CAO-2って実はすごいんじゃなかろうか。ウニ星で長年放置された状態でもエネルギーが枯渇していないとか、そういう問題以上にロボットは物…という社会概念下で教師をやっており、しかも体罰も行う。かといって、教師=一個の人格としての尊厳を受けているわけでもない…という微妙な立場で教職に身命を賭している人格を有したロボット…
だから、CAO-2がおしおきをしたところで、他の登場人物がラムちゃんに暴力行為だの侮辱行為だのをするのに比べて、許容できてしまうのかな?うーむ。
ウニ星に長年閉じこめられていても、一回バフンと黒板消しアタックをしただけで恨み解消させてしまうというすっきりした性格。これに対して、「ここで負けたらうちら負け犬だっちゃ!」と短絡的思考で反撃を企図するラムちゃんのなんと器の小さいこと!諸星家では体得できないかもしれないけど、周囲日本人なんだから「水に流す」って概念覚えた方が良いような気がします。なにより、元々過去より未来志向だったはずなので、そんなに過去に執着しないで生きていけると思うんですけどね。

Bパートはオリジナル。
なぜか温泉と意気投合して地球滞在しているCAO-2をランちゃんが発見し、ラム・ラン・弁天の三人組が復讐を誓うところから始まります。
CAO-2と3人組の戦いたるや凄絶。
弁天さまの撃ったミサイルをCAO-2はひらりとかわし、ミサイルは壁を付き抜け後背の市街に着弾。
数ブロックの市街が塵芥に帰するような紅蓮の炎に町が包まれます。あれは死ぬ。
相当な被害が出ているはずです。大変。弁天さま、遅延信管使うの間違ってるよ、とか指摘している場合ではありません。
CAO-2をなんとかしようと、あたるは黒板消しを人質(?)に取ります。意外と平和主義者だなぁ。賢い。
それを見たCAO-2、ゴミ虫のような男だ、あんな男と付き合ってはいかんとあたるを罵りまくる。
見終わっていろいろ考えてから気が付いた。我々にとっては、生物ではない単なる「物」であり、かつ価格も安価でいくらでも代わりがある取るに足らない黒板消しを「人質」に取るとは賢い。これなら誰も傷つかないと思っていたけど、CAO-2にしてみればどうだ。同じ黒板消しだからという以上に、同じ「物」でしかないCAO-2にとって、物が人質に取られるというのは我々に取って人命が危機にさらされているのと等価なのではないか。
そう考えると、CAO-2があたるを罵るのも彼の立場にしてみれば当然であり、まして教師の立場上、これ以上ロボットに生の尊厳を認めない風潮を蔓延させるわけにはいかぬと必死で説得(説教)するのも当たり前だったのではないだろうか。ラムは、敵対しつつも一応は先生と認めている存在である、だからなおさらのことなのだ。
…うーむ、ずいぶんもっともらしい事を言ってしまった。
だがそこはギャグ漫画。ラムちゃんがそんなCAO-2の立場に思いをいたらすことは無く、あたるを馬鹿にしたCAO-2に対してひたすら怒り、電撃どっかん。
どっかんって、ガス漏れしていて本当にどっかん。爆発シーンのセル画使いまわしだけど、あんまり気にならないね。
最後は先生にはかなわないっちゃとの発言で幕。これで覚えてるっちゃー!とかだったら救いようないけど、ちょっとは地球で成長したね、ラムちゃん!

作画監督 平野俊弘なんだけど、今作はちょっと見ていて可愛さが足りない。ちょっと線がシャープすぎなんだよね。でも、夜の学校での色使いは良かったと思う。秀逸とか珠玉のとか、そういう褒め言葉は出てこないけどね。

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