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2007年9月16日 - 2007年9月22日

2007年9月22日 (土)

第97話 怪談!柳のオジジ!!

第97話 怪談!柳のオジジ!!

山下将仁さんの作画に注目のこの回。
ストーリーは基本的に原作に沿っているのだけど、作画の妙が面白さを倍化させているのです。
2年4組の座席配置が毎回変わっているとか言っちゃいけません。先週教室が吹っ飛んだばかりじゃないですか。だったら席替えだってしそうでしょ?

冒頭、怪談という言葉を知らないラムちゃんは温泉マークのスーツを引っ張って「怪談て何?」
いいよねぇー。この引っ張るところ!この無邪気な挙措動作。アニメラムちゃんのかわいいところですね。

柳のオジジ(柳精翁)が道端でウンウンうなっているところに駆けつけるあたる。
財宝の地図もらって柳精翁を投げ捨ててしまいますが、最初はちゃんと駆け寄ってくる。
今では遠巻きに見ているだけか見なかった振りして通り過ぎる人が多い中、ちゃんと駆け寄るだけえらい。
柳精翁が当世若者事情を知ったらさぞ慟哭することでしょうな。世知辛い世の中になりました。
このシーン、棒で突っつくガキの濃いこと。山下原画炸裂!
山下原画といえばkanaman7さんの今はうる星やつらのイラストとその関係が詳しいのでとりあえず一読あれ。毎日ラムちゃん更新しているので注目サイトです。
言いたいことは上記サイトの方がうちより詳しく、要点を押さえて書いてあるので何言ってもその焼き直しにしかならないんですが、あえて触れます(笑)
黒の使い方がいいんですよねぇー。影に黒使って画面がキュッと引き締まり、印象深くなる。影の線も光源とか考えると十分変なんですが、それを補って余りある説得力がある。
最近格好いい影にトンとご無沙汰している(単に最近の作品見ていないだけともいう)ので、見ていて気持ちいい影なんですなぁ。そうよコレコレとか言ったりして。
B.D.の学校のシーンの原型たる夜の校舎シーンの素晴らしさといったら他にない。光と影の格好良さ。
そして驚いたときに温泉の頭蓋が飛び出ちゃうという過剰演出(笑)
温泉マークは「諸星ぃ~!」と怒鳴りまくり。全部あたるの仕業だと本気で思っているのか、何かあったらとりあえず諸星と叫ぶ癖がこの時点で既に現れているのか判然としがたいんですが、完全に振り回されちゃって格好悪い温泉マークの滑稽さがにじみ出ています。

Bパート、やってきたあたるたちを捕らえ、宿直室にて説教を垂れようとする温泉。
酒なしで聞いていられるかと梅酒を飲むあたる。おーおーおー、不良じゃ不良じゃっ!
ラムちゃんまで梅酒飲んで手がつけられなくなるかと思いきや、そこまで直接的な描写はしませんでしたね。
これに対抗して「お前らとしらふで話せるか」と自らも梅酒をあおる温泉。聖職者の風下にも置けませんな。

最後、ラムちゃんが「あっ、ダーリンの落書き」と言う時の罪の自覚のなさっぷりがまたかわいい。
今作はラムちゃんの天然っぷりが前面に出ている話ですが、そこがまたかわいい。
最後まで面白い一作であります。


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2007年9月21日 (金)

第96話 大勝負!サクラVS錯乱坊!!

第96話 大勝負!サクラVS錯乱坊!!

原作第一巻の話をこの辺に持ってくるのはちょっと厳しいよね、という話。
リモコン戦争で戦闘機が衝突してくさ爆発したとよ。なんだけど、この話の見所はラムちゃんの手料理にあります。
原作では初めての手料理。まだ辛いという設定はなくて「まずい」のよね。
だからその辺を上手くやるために今作では「甘口にした」とラムちゃんに語らせています。
「暑いのぉ」とのたまう汗だく錯乱坊の見苦しいアップに始まり、食物への限りない執着を見せる錯乱坊の浅ましさが前面に描かれるAパート。
一方、あたるの家では書き置きの手紙が。
両親の3日間旅行。あたるは愕然。手紙を奪い取ったラムちゃんは大喜び。
早速家中の出入り可能な箇所に内側からは開かない加工を施し、あたるを軟禁。
3日間ダーリンと二人きり、学校なんか行かなくたっていいっちゃ!と正当化。
いいなー。…じゃなかった。過去の経験から食糧事情の悪化を懸念したあたる。
こと、ラムちゃんのことになると逃げることしか頭にないので、地球の料理を教えるとかいった建設的なアプローチになるわけが無く(それはそれで食べるの前提になっちゃうしね)、結局MZ-2000(この名称に笑った)なる調理器による怪しげな調理行為(どう見てもレーザービームを撃っているようにしか見えないんですが)に荷担する羽目になります。
今作においても平野文の声は本当にすばらしい。聞いていて頭が溶けそうな位魅力的。
普通に発音するんじゃなくて、ちょっとこもった感じの声の時が絶品。

さて、原作では格好いいと思ったサクラの守護神のデザイン(弁天さま、第一巻節分ラムちゃんとコンパチ!)ですが、今作ではなんとなく野暮ったい感じ。守護神の顔がキツイからかも(笑)

ドンパチのさなか、あたるはあらかじめ頼んでおいた出前の天ソバを受け取る。
うちを信頼していなかったっちゃー!と怒るラムちゃんに「先見の明と言ってもらおう」と開き直り。
あたるって語彙豊富ですね。子供の頃うる星に教えられた言葉って多いよなぁ。
うちは「どうはんきっさ」の意味が分からなくて親に聞いちゃったお子様でしたが(笑)

原作では電撃の末に大の字に倒れたところをラムちゃんに馬乗りされて口に金平糖みたいな食べ物を詰め込まれる羨ま…じゃなかった、地獄絵図で終わりますが、今作は追い回されて終わり。
「まずーっ!まずーっ!」と叫ぶことなく終わります。
それにしても、最後のカットで砂漠を背景に焦点の定まらぬ目をしたあたるが「あちぃ~」と言って横に倒れていく終わりはいったい何なの?印象的ではありますが、謎の演出だよなぁ~。
ドタバタで終始せず、ちょっとシュールで好きではあるんですが。

作画がひどいと思ったら林隆文!時折可愛いわけではないけど原画の味が出ているカットが散見できたものの、前回と前々回が良かっただけに落差が激しいなぁ。

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2007年9月20日 (木)

第95話 ラムちゃんの理由なき反抗

…また、書きかけでデータが消えちゃいました。長いときほどよく消える。

第95話 ラムちゃんの理由なき反抗

原画に西島克彦が入っているから男キャラが濃い!
Aパートは冒頭のシリアスなラムちゃんの様にゾクゾク。ラムちゃんの演技いいね!なにをやっても絵になりますなぁー。と、メガネと同じように賛辞を送りたい。ラムちゃんを撮れるなんて羨ましいよメガネよぉ。
映画制作を巡っての意見の対立、感情の対立、止め絵でぱっぱと描かれるけど、高校時代の自主制作映画なんて青春の骨頂じゃなかろうか。しかもあたるの家に泊まり込んでの編集!
あたるが映画の中で主張した「私たちの青春の旗を掲げて!」はアホ丸出しで青春という単語が放つ青臭さに対して痛烈に皮肉する結果になっているけれど、花輪先生の言葉を借りるまでもなく、「映画、徹夜、青春だね!」なのではなかろーか。だから今作は「青春映画の制作という青春」を描いた作品なのだ、と表現することも出来る。うる星はギャグアニメですが(笑)
…でも、映画制作のシーンは本当に映画好きでなきゃ描写できないんじゃなかろうか。溢れんばかりの映画に対する愛情が伝わってくるようだ。編集シーンを描くところに、万感込められているような気がしてならない。

さて、あれほど情熱的な映画制作を経験しておいて出来たのは見るからにアホ丸出し。あたるが背中に旗竿刺しているところで皆気づかなかったのだろうか。パーマは途中で気づいていたというが、面堂はちっともおかしいと思わなかったというのだから、やはりアホと言わざるを得まい。同じく気づいていなかったメガネはラムちゃん写すのに夢中で他のことなど目に入らなかったに違いないから仕方あるまい。

試写が終わってメガネは「原板は俺の手で焼却する」と言い切るが、これはハッタリだろう。
メガネのことだ。ラムちゃんが映ったフィルムを焼けるわけがない。これは断言できる。

さて、映写機を破壊されて上映できなくなったあたる。
「人間が描けていないもの」と酷評するしのぶに、クラスメートは「SF学園スーパーバイオレンススペクタクルラブコメディーを作ると聞いてきたが」と問いただす。
キミタチ、映画を見ずともSF学園バイオレンスラブコメなら、いつも眼前に展開しているんではないかい?

そこへラムちゃんが自分の映写機を持ってきます。本当、何でも持ってるよなぁ。
規格があわないと「改造するっちゃ」と言って、ふたを開けてハンマーでがんがん叩く。
コンセントが合わないと見るやこれも改造。
このシーン、平野文の演技がすごいいいんですわ。「改造するっちゃ…うん…」のうんとか、台詞に書いてないよーな息づかいを演技してる。髪の毛に大量に工具仕込んでるのも可愛いですね。
「爆発しないだろな」「大丈夫大丈夫」と安請け合いして、コンセントに差し込んだ瞬間に大爆発。
ベタだけど素直に笑える。
安請け合い、いい加減、説明書見ないの三拍子。ラムちゃんの「ガチャガチャしたところ」がよーくわかります。

さて、ウンババの哲やフランケン兄弟が攻めてきて、映画のラムちゃん達が応戦。原作通りですが映像にしてもやっぱり面白い。それでもってラムちゃん可愛いんですわこれ。
そして旗を差したあたる登場。これで先生なんだからなぁ。
でも、目薬なしで涙をぶわっと噴き出させる所なんかは役者。さすがあたる。

最後、「やっぱり規格が合わなかったっちゃ」でしめくくり。
爆発した原因が自分の改造失敗にあるというところは完全に無視して「規格外」で総括。
クラスメートはこんがり焼けていても、ラムちゃんは無傷という黄金パターンで今回もエンディングです。
…ランちゃんはラムちゃんの欠点を悪気がないところと評価したけれど、責任を取らないところと反省しないところも加えていいと思います。

そこまで含めて好きになれますか?なれますとも。

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新パソコン到着

遂に我が家も24インチワイド液晶化。
本体もCore2DuoE6600、メモリ2GB、HDD500GBのメーカー製PCになりました。
どこのメーカーかは写真みて察してね。

でもって、プリインストールのVistaを立ち上げもせず、おもむろにXPのインストール開始。
今日はOSインストールで終わりそうだー。20070920newpc

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2007年9月19日 (水)

愛はブーメラン

…ヨメが先日の「らき☆すた」最終回みてたらエンディングが愛はブーメランのアカペラで噴飯。
最後鐘の音まで口ずさんでるー!
いよいよ明日が文化祭って下りで、どっかにB.D.ネタが来ると思ってはいたが、まさかエンディングだとは。

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第94話 しのぶのシンデレラストーリー

第94話 しのぶのシンデレラストーリー

異色作。先にフィルムコミックで知っていたので、アニメで見たかった作品です。
今回はしのぶが遺産相続をめぐる事件に巻き込まれる形で物語が展開。
小早川グループの遺産相続権を持つ養子の小早川まこと(フィルムコミックだと真だっけ?)
追っ手の追求を逃れてしのぶの軒先に転がり込んだ彼をかくまったことから、しのぶは事件に巻き込まれます。
刑事に追求されてもシラを切り、追っ手に狙われても逃げおおせるしのぶ。
いつもはネコかぶったしのぶですが、今回は大人びた表情を見せます。これがアニメしのぶの多様性の幅を膨らませて、純粋な良き女子高生である子ギツネしのぶから今作のしのぶまで、多種多様な魅力を伝えています。
(本放送の時はマニアからこんなのしのぶじゃないと酷評だったようですが)

一時は小早川に好意を抱きますが、小早川の話に次第にしのぶは違和感を感じます。
銃を持った男達があたるを拘束している所にラムちゃんが単身乗り込んで壊滅させちゃったり、殺し屋相手にメガネ達4人組が渡り合ったり、危機一髪の所で刑事(トリさん…このキャラが良い味出してるんだ)が颯爽と現れて解決したり。
予定調和と言う無かれ、TVドラマによくある美味しい展開なんだから、うる星で同じ事やっても良いじゃないか(笑)

で、事件の解決にしのぶが決定的な役割を果たして、物語は登場人物の誰もが予想しなかった結末へ。
しかし、最大の謎は未解決のまま残されます。
…小早川さんは、何の容疑で逮捕されたの?


今回はラムちゃんの出番が少なくて寂しいです。「ダーリーン!」って押し入れ探す変な子に描かないでくれー。
あ、次元の狭間を意識した行為なのかっ!そうだ、そうに違いない。

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2007年9月18日 (火)

第93話 激烈登場!水乃小路トンちゃん!

頑張って長い文章書いたのにアップロード失敗して全て消えてしまいました。
というわけで、短めに。

感想の前に少しだけ。当記事で通算500記事目になります。
常連の方にも初めての人にも、単なる回顧にとどまらず情熱を取り戻すきっかけになってくれればいいなぁ。
だったら、もうちょっとまともな感想書かなきゃ駄目か。

第93話 激烈登場!水乃小路トンちゃん!

Aパートで笑ったのは巨人の星のパロディシーン。しかもBGMが交響曲「動乱」ですよ。
その後の真相とのギャップにも笑うけど、このシーンは秀逸だった。

でも、この話面白いのはBパート。
面堂の所の「三塁ベース!」ってやっている連中はなぜかパイナップルの食い過ぎでお腹にあたってしまい、全員救急車に。
このままではトンちゃんとの戦いで不戦敗になると意気消沈する面堂。ところが教室に戻るとクラスメートが「面堂君を支援する会」と大書きした幕を掲げている。クラスメートに手を貸すのは当然と言うあたる。感動する面堂。
ごく僅かな時間にクラスの男子生徒を統率し、横断幕を作成し、友情深い演出に見せる手腕。この物凄い統率力を見せておきながら、露骨に「言っておくが報酬目当てじゃない」と露骨に報酬目当てであることをちらつかせる道化者を演じ、面堂に驚異であると認識させないようにする狡猾さも忘れてはいません(深読みしすぎ)恐ろしい子!

牛丼一ヶ月の報酬で面堂に協力するあたる達。ところが了子が牛丼二ヶ月分でトンちゃん側への協力を取り付け、あたる達は面堂を裏切ります。
頑張っているのに負ける風を演出すべく、あたる達は懸命にバットを振って空振り、ボール球にも手を出して三振の連続。ところが面堂とトンちゃんだけは必死で野球やっているもんだから、そこだけ真剣勝負。
おかしいったらありゃしない。
敬遠玉にも飛び込んでいき、トンちゃんがホームランを打てばラムちゃんが空中でキャッチ。
「とれた~」と言って喜ぶ様の愛くるしいことと言ったらなんと形容すればいいんでしょう。
スポーツ万能の無敵のラムちゃんではなく、野球初めてのうちが取れたっていう新鮮な感動を伝える「とれた~」なんだもんなぁ。可愛さの桁が違うってもんですよ。
面堂はヒットを打ったら牛丼三ヶ月の提供を約束し、あたる達の闘志に火が付きます。
最後は黒子が妨害に。進路妨害し、捕物帖の如くハシゴを持って押し寄せてくる。あげく、ボールを棒の先に付けて人間でコントロール。それでもラムちゃんがキャッチしてあたるへ投げ返す!夫婦だよなぁ~。
高橋資祐節全開のこの辺の動きといい、このおもしろさは見ないと分からないよなぁ~。
…と、見たくなるような書き方をして今日の感想終わり。

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2007年9月17日 (月)

第92話 ビンづめレター海辺の怪!

第92話 ビンづめレター海辺の怪!

シャコ貝の入江の話。

あたる、面堂、ジャリテンの男性陣。ラムちゃんとしのぶの女性陣という複雑な構成で海へお出かけ。
どーいう組み合わせですかこりゃ。さしずめ、あたるがしのぶを誘い、ラムちゃんがうちと一緒に行くっちゃ!と乱入、面堂がラム目当てで同行を申し出る…というパターンか、あたラムに面堂が同行を申し出てしのぶが妨害に参加…というところなんでしょうが…どちらも実現性薄いような。
あたるがしのぶを誘ってもしのぶは首を縦に振らないだろうし、あたラムで行くなら面堂の参加はあたるが、しのぶの参加はラムが妨害するだろうし…うーん、全員揃っているところで、それぞれの思惑を隠しながら「みんなで行こう!」と言い出したのかなぁ。原作でもこのメンバーで行動しているし、結構あたる面堂が行動を共にすることは多いんですよね。不思議と。すだま亭だってスイカ様だってそうでしょ。ああ見えて仲良いんだよ、きっと(笑)それは今作最後の方でわかります。

ひょんな事から差出人不明のラブレターらしき瓶詰めの手紙を拾うあたる達。
そういやインターネットで一時期ボトルメールサービスってのがありましたね。
送信ボタンを押すとどこに行くか分からないメールが送信されるという…今や単なる迷惑メールにしか見えないでしょう。
迷惑加減じゃこっちのボトルメールの方が上。手紙を拾ってからのジャリテン・あたる・面堂の挙動に三者三様の人格が現れて…いるはずなんですが、どう見てもあたると面堂は同クラス。ジャリテンだけ蚊帳の外です。
実際、この手紙は俺宛じゃ!という話をするところではジャリテンは蚊帳の外。うる星におけるキャラクターの立ち位置がよく分かるシーンですね。妙に示唆的。

ラムちゃんとしのぶが花札やっているのも面白い。女の子ならトランプかと思いきや花札。あたラムが徹夜で花札の事例もあるので、ここは花札なのでしょう。うちには花札=賭け事の曲がったイメージがあるんですが、元々風雅な日本の伝統的な遊び。ラムちゃんが日本文化に慣れ親しんでいる証拠です。素晴らしい。

翌朝、案の定あたるは抜け駆け。ところが足に糸が付けてあり、ジャリテンと面堂の足に結ばれている。
足が重いと言いながら引きずるあたる。普通なら糸が切れるか足が切れるかしそうです。
扉を開けると忍者屋敷にあるような、糸にふれると音が鳴るトラップに足を引っかけてしまい、間髪入れずに服を着替え済みのラムちゃんとしのぶが飛び出してきます。入念ですね。
面白いのはこの直後。なんと面堂とジャリテンを引きずったまま表に飛び出し、そのままシャコ貝の入り江へ猛ダッシュ。当然二人は頭を打ちながらぎゃあぎゃあと叫びます。
いつの間にか体制を立て直して一緒にダッシュする面堂。あたると罵り合いながらも歯ブラシを取り出して走りながら歯を磨く(笑)
これに笑っていると背景動画で入り江へ走っていく様子を見事に描かれます。作画陣も気合いが入っているなぁ。

入り江に着いた5人はシャコ貝のペンションへ。気味悪い所にもかかわらずあたるは泊まると言い張ります。
…不思議なのはあたるが主導権を握っているところ。面堂なんかはしのぶが「気味悪い」と言い出してしのぶの意見に同意の色を示しているのに、あたるが泊まると言えば誰も反対しない。やはり指導力があるのか?
唯一ラムちゃんが、あのおねーさんをモノにするとあたるが言い出したときに怒るくらいです。

部屋に行った後もしのぶは気味が悪い気味が悪いと心配がり、ラムちゃんは全然平気と意に介さぬ様子。
そりゃ、修羅場のくぐり方が違うもんな。ましてやどきどきサマーデートでこそ描かれなかったものの、原作ではホラーコースターでツノじゃきーんと太くさせて興奮しているくらいだもの。こんなんで動じるはずがありません。
しのぶはしのぶで世間相場から比べると十分修羅場くぐってると思うんですけどね。比較的まともに「女の子」しているような気がします。でも怪力。
怪力ぶりはこのシーンでも遺憾なく発揮。ノックもなしに開くドアに危険を察知してベッドを振りかざして迫ります。
正体は面堂でしたが、命の危険を感じた面堂は腰をぬかさんばかりの驚きよう。そりゃ誰だって腰が抜けますがな。

あたるはまたも抜け駆け。ホラーモノや推理小説モノでやってはいけない全員バラバラ行動に陥ります。
しのぶは風呂が沸いたと言われて行ってみると鰹だしみたいな風呂。そこへ大男がやってきて…と原作通り。
ところが、全員で宿を出ようとすると巨大シャコ貝に覆われた建物の口が閉じてしまいます。
脱出をはかるあたる達。しのぶに怪力でなんとかせい!と迫りますが恐慌状態で使い物にならず。
一計を案じたあたる。面堂パス!とラムちゃんを放り投げ、それを見たしのぶが「男なんてぇ!」と怒りに火を付ける。
すかさずしのぶを抱えて固く閉じた貝の口まで運び、しのぶが怪力でこじ開ける。その隙に残りの人間がダッシュで逃げ出すという流れ技。
やはり、困ったときのあたる。トラブルメーカーのキャラですが、同時にトラブルを収束させるのも彼の仕事。トラブルシューターだったはずの面堂終太郎は役回りとしては三枚目、三枚目のはずのあたるこそが二枚目のヒーローの役どころを演じるというこの妙味。もっともあたるの手段は正攻法でなく、適材適所に人物を配置する監督役。
押井守が思い描いた「実は賢い男」諸星あたる。

それにしても、非常時の手段とはいえ中期あたるがラムちゃんを面堂に「パス」とはなかなか思い切ったことをする。他の男に取られるのは嫌だと公言して憚らないアニメあたるとは思えない行動ですが、意外と面堂と仲が良いのではないかとも思えます。いけすかんと思っていても、心底から毛嫌いしていたら一緒に出かけることもないし、寸刻たりともラムちゃんを渡すことなど虫酸が走るはず。そうではないというところに着目します。
この短い時間では面堂もせいぜい普段と同じ程度の接触(肩に手をかけるとか)程度しかできぬであろうし、それくらいでは痛くもかゆくもない、なんてったってラムは俺に惚れているんだからな!…というあたるの勝利の叫びが聞こえてきそうです。

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2007年9月16日 (日)

第91話 花ムコの名は竜之介

第91話 花ムコの名は竜之介

性転換銃の話。

今回は作画がきれい。平野さんなのよね。竜ちゃん描かせると絶品よね。
後にCAO2の話の時は特徴が出過ぎてあまり嬉しくない作画なんだけど、本作はちょうど良いあんばいです。

さて、クラマ姫の婿候補になってしまった竜之介。
問題の本質を無視して目前の課題を処理しておけばOKという、やっつけ仕事全開、種族維持よりさぼり優先という怠惰の権化たるカラス天狗たちに、性転換銃で性転換して男になってくれと迫ります。
原作通り、性転換銃をいじったあたるが女になってしまうんですが、あたるの胸のふくらみが発覚する時の音が面白い。このSEなんと表現したらいいんだろう。

でもって、あたるを元に戻したかったら男になれとカラス天狗に脅迫され、男になる事を承諾します。
…普段殴ってるくせに、あたるの為に女捨てるって決意するんだから、なんだかんだいっても2年4組って凄いんじゃないか。クラスメイトのために性転換できますか?
あたるは、女の子を犠牲にしてまで男に戻りたくないと銃を破壊。これまた凄い。あたるは女性を絶対に傷つけないというセオリーを徹底しているだけですが、おいそれと真似できるものじゃない。自分を犠牲にするなんて、女になっても男らしいぞ、あたるよ。

女になってしまったあたるは家に帰ると、ラムちゃんの持ってきた服に着替えようとします。
このシーンが最高。あたるが上半身裸でラムちゃんが背中側に回って…その瞬間母さんがやってきてバッチリ見られてしまう。
発覚する以上に、ラムちゃんとの心理的距離感(限りなく近い)がいいんだ。これ、あたるが男のままだったらこんなシーン無いでしょ。プールとかで上半身裸は平気でも、密室で二人きりで上半身脱がないでしょ、中期のあたるは。

後半では竜之介の親父がバズーカをガンガン乱射。
ラムちゃんにあたりそうでこっちはヒヤヒヤです。親父!もっとちゃんと考えて撃てよな!
結局、偶然にもあたるは元に戻るんですが、完全に偶然ですよなぁ。
まぁ、鬼星の科学力でいざというときは何とかなりそうな気もします。
(ラムちゃんが深刻な表情にならなかったのがその証左ではないかなぁ)

結局、皆が述懐するようにあたるは女になっても変わらない。みんな肉体的性別が変わったことでなにか変化を期待したようだけど、精神まで即座に変容するわけないじゃない。
故に、竜ちゃんを男にしたところで、女という性別に対する羨望は消えないわけだから、うまくいくはずがないのよね。

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