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2009年7月26日 - 2009年8月1日

2009年7月30日 (木)

ザ・障害物水泳大会

名古屋・高橋留美子展で見てきました。
例によって既に見ている人向けの勝手な感想です。まだ見ていない人はネタバレなので注意!


まず絵柄が変わってしまった(本放送当時のアニメの絵柄は版権上使えないとの未確認情報あり)ので、事前にサンデーの写真見てはがっかりしたり心配したりしてました。
案の定絵柄が違う!土器手司なのに!と冒頭から地団駄を踏みたくなりましたが、見ているうちに自然と引き込まれていく。自分の知っているうる星じゃないんだけど、ああこれもうる星のアニメだねえと。

つい、本放送当時と比べてしまうけど、いやいや普通のアニメとしてみたら面白い話でした。
作画面ではしのぶが別人だったり、校長が現代の絵になって目頭に影が入ってやたらと不気味だったり(笑) 、動きに連続性が無くてパチンコのイベントシーンの絵みたいでしたが、本放送の「良かった回」と比べては何でも分が悪いというものです。 (※校長が不気味なのはわざとです)
今のアニメって止め絵で見せるのね。ギャグもまたしかり。
本放送当時は動きで見せていたように思う。背景動画がぐりぐり動いて神作画だなあとほれぼれしたり。でも今は違う、漫画だと決めゴマになるところで絵柄を変えたりしてウケを狙う。使い方によって是非が分かれるところだし、はっきり言って原作のおもしろさとは違うところなので記念アニメには不要だと思うのだけど、1アニメ作品として見ると楽しいし、面白い。記念作としてファン向けマニア向けのニッチな市場に向けて作るのではなく、もっと広い一般大衆に対して作られた作品として作ったのではないか、そんな気がします。
ただ、テンポが悪い。サクラ先生に飛び込んだあたるが「どかっ」と叩かれて飛ばされるシーン。野球漫画みたいに3回同じ光景を違うアングルから描くんだけど、ここのテンポは良くも悪くも「今時のアニメ」
作画レベルは高くて綺麗に描いているし、よく動いているんだけど、1つのアングルから叩かれる瞬間を描くのが他の最近のアニメと同じ長さ。本放送の時はこうじゃなかった。作画はもっと洗練されて無くて、ちっとも動かず止めカットを左右にパンするだけなんだけど、「ドカッ!ドカッ!ドカッ!」と1秒おきに効果音ならして全体で3秒くらいの長さに留めていたんじゃないかと思う。そしてその速度こそ「うる星やつら」という作品自体が持つ原作のテンポに近かったように思う。良いとか悪いとかじゃなくて、これは今まで見てきた物の違いなんじゃなかろーか。たぶん、うる星アニメ見たこと無い人が見たら、このテンポで○なんだろうね。
一方、アニメ本放送の時にあった冗長なシーンを入れて時間を延ばすことによる中だるみというのは無かった。
画面を食い入るように見つめて、気がついたらもう後半!?というくらいの作品だったように思う。

あ、作画面でこれは忘れちゃいけない、温泉マーク先生。
今作はもう温泉マークがメインじゃないかと思わせるくらい、濃い絵柄であり(でも濃すぎない)、徐々に包帯が増えていくという美味しいところををしっかりおさえておりました。原作に比べるとなんだかんだ言っても生徒の気持ちが分かっている温泉マーク(口づけが嫌だろうと情報を隠したり、あの程度だと分かっていればと漏らしたりする、人間的な姿)が全然描かれていないのが気になりますが、そこは万人向けのアニメであり、しかも一回きりであるので掘り下げる必要がなかったんでしょうね。
※やはり高橋留美子は凄い、と唸らせるのは、生徒VS教師という対立の構図があるギャグマンガでありながらも、反主人公側の温泉にも人間味溢れる(しかし気づきにくい)描写をしていると言うところ。
今作では温泉が爆発するボールをあたる達に投げつけて、これも愛の鞭なんだといった趣旨の発言をするわけですが、顔がにやついていて完全にギャグ。1話こっきりのアニメ向きの位置づけです。

竜之介の父は声が別の人だったけど、ちゃんと本放送アニメの声と同じ調子を指向してやってくれていたので、ここも好感度プラス。 竜ちゃんと火の輪くぐりをするあたりは面白かった。ここは田中真弓が同じ展開を繰り返してくれたからこそおもしろさが引き立ったわけですが、ちゃぶ台の避け方とか見ても竜之介の親父は今回オリジナルのシーンで美味しいところが多いです。安西正弘だったら感動したろうなあと思うも、それは無理な注文というもの。おーいハニ丸でもみて我慢しましょう。

弁天さまの出番が多かったのは期待していたとおりだけど、なぜか普段弁天さまに感じる特別な感情が沸き起こりませんでした。鎧っぽい腕のパーツが布だったから?地黒の肌だったから?三田ゆう子の声に艶が無かったから?おかしい、「ぺんまる」(声:三田ゆう子)の声には反応してるのに。

お話の筋としては障害物水泳大会に風鈴樹を混ぜた内容な訳ですが、風鈴樹の使い方はもったいなさ過ぎる。
あたるの両親が凍るところとか面白いだけにもったいない!これで1話描いてよ!と思うほど。
そして過剰なラブラブシーン。ファンサービスなんだろうけど、ちと過剰。あれはウワバミに襲われたときにラムちゃんが勝手に勘違いしているから良いのよ。でも、ファンサービスとしてはこれくらい必要なのかなあ。一般向けを狙うんだったらこれくらいなきゃイカンと思うものなのだろうか。
原作にあった「パン食い競争かと思ったらタイヤ」など、アニメ化するときにかなりひねりを入れて使っている所を見ると、なかなかに苦心した脚本であったように思えます。
「ダーリンなんか大っ嫌いだっちゃ!」とか、普段使わないような言葉を繰り返す(そこは「ダーリンのぶわかぁぁ!」で十分)あたりを見ると、分かってないなあとマニアの愚痴を垂れたくもなりますが、総括するとマニア目線ではアラが目立つがアニメーション作品としては面白い作品、と言うことができると思います。
なんだ冒頭で言ったのと同じ総括だなコリャ。
少なくとも私には、鑑賞料払って見る価値はあった、と断言しましょう。

ちなみに、TVだとCMが流れる時に入るアイキャッチ。土器手司っぽい絵柄で可愛かった。
これ見られただけでも「土器手司ありがとう」です。土器手さんの修正が入っているなあと思わせる黄金の80年代土器手タッチ、所々にちらりと見えましたが、可愛かった。

あ、そうそう。モブシーンの中に「こめうちたかし」がいました!

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