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2011年4月16日 (土)

ハイリフレ茸について考える

ハイリフレ茸とは、原作34巻(および映画完結編)に出てくるルパがラムちゃんの指にはめた指輪で、成長促進作用がある。
これで、ラムちゃんは成長してツノが抜けてしまうわけだが、映画では成長した様を声のトーンを落として表現していたとの感想文を見かけた。

ふと、気がついた。
ずーっと変わらぬドタバタ、精神的にもちっとも成長せず、あたるを信じ抜いていたラムが、何故あたるを信じられないなんて思考パターンに走るのか、私はずーっと不思議に思っていた。
だが、ハイリフレ茸によって強制的に成長したから、思考パターンも”疑う”というところまで成長したのではないか。
うる星という作中世界は高校1年から2年になった所で止まり、その後延々と同じ時間軸の間を繰り返す作品である。
ギャグマンガなのであまり時間軸は考えないようにしてきたのだが、止まっていた時間軸も「ハイリフレ茸」によるラムの成長(肉体・精神共に)を描くことにより、先に進めるようになった。それ故、長期安定していた二人の関係にも変化が生じ、あのラストシーンを通じて新しい関係性に進化した。
あの後、仮に連載を続けるとしたら再び時間軸は動き始めるのかも知れない。無論、最終話だからそんな事はないのだが、そう考える想像の余地を高橋留美子は残してくれたと受け止めることもできる。(ご存じの通り、作者の思惑が実際にはどうであれ、受け止め方は自由である)

寝床の中で、そう気がついたとき、あれ程広かったうる星やつらという世界が再び私の中で大きな広がりをみせ始めた。

久々にゾクゾクした。そんなわけで夜明け前から目が覚めてしまい、今に至っているのである。

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