« 2012年11月の大魔神情報 | トップページ | ラムちゃんパーカー »

2012年11月26日 (月)

大映70周年大魔神放映

LDもDVDもBDも持ってるけど、やはり映画は銀幕が一番!
というわけで、有楽町で大映70周年の大魔神(1作目)の上映を見てきました。(11/28まで20時から上映)
映画黄金時代の作品なだけあって、映画としての造りがしっかりしている。大映としては当時のスター・アイドルを投入した作品なのです。
今まで高田美和が綺麗だなぁといった感想は書いてきたけど、今回は巫女の「しのぶ」に注目。(※しのぶは平仮名ではなく「信夫」なのです)
信夫はベテラン月宮於登女。巫女としてのキリッとした振る舞いと、大館左馬之助(悪役)に斬られて瀕死になりながらも「酷い死に様を晒すぞ!」と予言するシーンのおどろおどろしい様の演じ分けには感嘆。照明の妙もあって、絶命直前のシーンは鬼気迫るものがあります。
子役は若(二宮秀樹)より竹坊(出口静宏)の演技が良かった。二宮秀樹は人気の「少年スタア」であったけど、この頃はまだ台詞がたどたどしい時があるような気がします。一方、竹坊は鼻の横に大きなほくろはあるし、身なりもボロボロ髪もぼさぼさ、圧制下の領民の子らしく小汚い風体なんだけど、そここそが大映京都の本領発揮。領民は十年の圧政ですっかり疲弊している感じが衣装や表情を通じてしっかり描かれている。時代劇の登場人物は汚くというのは正解だと思います。
大魔神の登場シーンには今回も興奮。何度見ても銀幕で見るときは武神像が歩き出すところのあたりから心臓がバクバクいいますな!
特撮シーンに関して、今まで人間視点を重視するカメラアングルの妙味や、鎖を使った足止め作戦を物ともしない大魔神の格好良さには何度も言及しているので、今まで触れていない所について少し。
正面からバストショットの構図で大魔神の歩くシーンがあるんだけど、ズンッと勢いよく足を踏み下ろすのが肩の上下だけで表現されているのよねー。スーツアクターをやっていた橋本力さんが、撮影中は普通に歩いていても映画の歩き方になっちゃって「力さん、魔神歩きになってるよ」と言われていたと述懐していたけど、この歩き方は普通の人間の歩き方とは異なる、力が込められた歩き方。バストショットなのに大魔神の持つ力を表現しているなと思いました。
本当に好きなのは、その直後の鎖シーンなんですけどね。ことある毎に主張していますが、悪領主を追っているだけなのに、周囲の建物が瓦解していくという神の威力を物語るシーンだと思います。瓦屋根が連鎖的に崩れるミニチュアシーンは迫力満点。
決して勧善懲悪の枠に収まらない、日本の土着的な神の姿について考えさせられる骨太の脚本と舞台背景の考証があるから、こうして大人の視点でも楽しめる名作なのだろうなと思います。

映画館のロビーには調布のSHOP MAJINから大魔神全身立像が出張中。背中側が見られるのは映画館だけ!
でも、あちこち造形にアレンジが入ってます。肩の鋲はアレンジだけど格好良いかも。616505_360164587412799_1689414514_o


|

« 2012年11月の大魔神情報 | トップページ | ラムちゃんパーカー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/141021/56193747

この記事へのトラックバック一覧です: 大映70周年大魔神放映:

« 2012年11月の大魔神情報 | トップページ | ラムちゃんパーカー »