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2013年10月30日 (水)

丸瀬布は遙かなり

すっきり目が覚めて朝1番のオホーツク2号で丸瀬布へ。
自由席の列先頭であったために窓際席を確保できましたが、北見で窓際はふさがりました。
車内販売では目当ての弁当が売り切れ。遠軽の駅そばならどうかと思ったものの、昨日の夜見えた店員の影はどこにも見あたりません。仕方なく丸瀬布まで行き、コンビニでホットドックにあんまんを調達。ひとしきり食べ終えて、さて丸瀬布いこいの森へ移動です。
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とはいうものの、バスは一日3本。
始発は早すぎて朝1番の上りでも間に合わず、旭川発の下り1番でも間に合いません。
唯一白滝始発の1本だけが接続しているんですが、白滝でも丸瀬布でもWeb予約できる宿はありません。(丸瀬布いこいの森併設の宿は2名以上でしか予約できず断念)
従って、最初からバスは帰りの昼の便のみ利用とし、行きは地図で調べたタクシーを使うことに決めていました。
駅には最寄りのタクシー会社の電話番号が書いてあり、公衆電話で迎車を手配します。

「今日は休みでやってないんですよ。運転手がいなくて…」

まさかの展開です。
他のタクシー会社の連絡先は書いてありません。駐在所で聞いてみると「あそこが休むなんて珍しい、この街にはタクシーが1台しかなくてね、あとは遠軽か白滝までタクシー会社は無いね。呼んでも来てくれるか…20kmは離れてるから…」

レンタサイクルがあるわけもなく、私の雨宮21号機訪問の夢は断たれました。
あと一歩の場所まで来ているのに…無念ですが仕方ありません。
昼のバスで向かったとしても、帰りの最終バスでは今夜の宿泊地までたどり着けずに終わってしまいます。
甘かった。
事前にハイヤー予約しておけば、そこで訪問不能と気がついたはずでした。
駅から9km歩くのも考えましたが、翌日に体力を残さなければいけないことと、現地に着いたと同時に帰らなければならないであろう事からこれも断念。
後ろ髪を引かれる思いでダイヤを調べ直し、昼の鈍行で稚内を目指すことにしました。
旭川方面の列車がしばらく来ないので、遠軽まで戻って駅を見物。廃止になった名寄本線の路盤はどうなっているのかと街を歩きましたが山肌の築堤は健在というのを遠目に見ただけで時間になって引き返しです。
驚いたのは遠軽駅の電飾看板。
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よく見ると「紋別・名寄方面」「0番線」の文字が。看板一カ所にとどまらず、あちこちに記載があります。改札にも、かつて「0番線」の文字が書かれていたであろう所が空白になっており、当時の名残を伝えています。今まで折り返し時間が短くて跨線橋を渡ることはなかったのですが、これには感動しました。

さて、旭川方面は「快速きたみ」転換クロスシートとロングシートが半々になっており、クロスシートの窓際は先客で埋まっています。快速ながら、なかなかの健脚を誇り意外と速いと思っていると旭川到着。
とはいえ、ロングシートで長時間に渡って窓の外を見ようと体をひねっていたのだから体が痛い。
続く旭川発の名寄行は2両編成。ボックスシートに1人で収まりました。
考えてみたら、宗谷本線を特急以外で乗り通すのは初。仮乗降場が駅になった所にも止まるかしらとワクワクしていたら、東六線を始めとする元仮乗降場の駅は軒並み通過でした。
一度降りてみたいぞ東六線、と思っているそばから高速に東六線駅を通過。この後も写真取るぞと思っていると目の前を通過してしまい、あっという間に名寄。
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まともに写真が撮れた駅は少ないものの、うる星ファンならば原作でおなじみの「ぴっぷ」駅のホームはしっかりカメラに収めました。最近流行りの聖地巡礼、うる星で「はっきりと、ここ」と土地の名前が指定されているのは原作では比布だけではないでしょうか。

名寄での乗り継ぎは折り返しの1両編成で音威子府行。名寄から先は軌道強化されておらず、輸送人員も大幅に減ります。2両が1両になるのも当然です。
林の中を抜けているなと思うと鉄道防風林であり、林の向こうは広大な農地なのが北海道の鉄道の特徴の一つでもありますが、それは宗谷本線も同じ。
しかし、天塩川が接する区間が増えてきて、この先の眺望を予感させてくれます。
音威子府では乗ってきた列車がそのまま稚内行になるとのことですが、発車は一時間後なので下車します。
音威子府駅名物の駅そばは「本日売切」の紙を貼って閉店済み。駅にある天北線資料室を見学し、駅前の様子を撮影。
静かな黄昏を迎えていました。改札が始まると駅前に放送が流れるのも、はるばる来たぞという感じを強くさせてくれます。
音威子府から先はサロベツ運休のため、代わりに走っている臨時快速稚内行。キハ40+キハ400お座敷車。
お座敷車両どころか、キハ400系自体に乗ったことがなかったのでありがたがって乗りました。
音威子府から先はしばらく天塩川と完全併走。この区間こそ宗谷本線屈指の美しい区間です。
日は大分傾き、シルエットとなった木々間から寂とした天塩川の水面が暮れゆく秋空を映し、車窓に過ぎ去っていきます。
お座敷列車の車内はなごやか。思い思いの時間を過ごしています。
私は窓に貼り付いて景色を眺めていましたが、隣の若者も車窓を眺め始めましたがiPadで調べ物をしていたご婦人が若者に声をかけて歓談を始めました。
最初はご婦人も若者と一緒に景色を眺めて綺麗だと話し合っていたようですが、木陰になって展望が悪くなった途端に過去の旅先の写真を見せ始め、海外のどこは良かったという話に。
またたくまに木立は途切れ、車窓には雄大な北海道の、今まさに日没の絶景を迎えようとしているんですが、ご婦人はiPadの写真の説明に熱中。
なんともったいない!今見るべきはiPadの中の景色じゃなくて、眼前のこの景色なのに!若者も車窓を見たくてうずうずしていたらしく、かわいそう。
抜海駅を過ぎて宗谷本線最大の見所、利尻富士を仰ぐカーブに差しかかると、日没直後のオレンジから深い青に沈む空に、堂々たる利尻富士のシルエットが浮かび上がり、車内には方々からシャッター音が。
思わず感嘆してしまうその景色。海、夕焼け、利尻富士。余計な物が何もないこの景色。この時間の宗谷本線に乗って良かった。
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稚内に着いたときは真っ暗。
駅が新しくなっていて、記憶に残る最果ての駅は同一駅とは思えない変貌ぶり。
人が集まる場所として駅が機能するのが、日本の町のありかただと思うので、良い試みだと思います。

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