« 2013年秋冬のうる星やつらグッズ | トップページ | 2013年冬コミ(C85)のうる星やつらサークル情報 »

2013年12月20日 (金)

寝台特急あけぼので青森へ

初めて「あけぼの」に乗ったのは青森発のごろんとシートだった。北海道旅行の帰りでB寝台個室まで乗れるフリーきっぷでごろんとシートに乗ったのだった。
B寝台個室「ソロ」に乗ったのは前回の津軽鉄道ストーブ列車訪問までお預けとなる。この時は1Fの席が取れた。
五能線から東能代の駅に降り立ち、秋田行に乗って秋田で夕食をとってあけぼのを待つかとも思ったが、最終的に大館まで戻りあけぼのを「迎えに行った」のだった。
個室寝台に身を横たえ、室内灯を完全に滅灯する。
折しも降り始めた雪が、まるで蛍のように舞い遊ぶ様。これが他の部屋から漏れた明かりに照らし出される。雪の中、雲の切れ間から満月が姿を見せ、深閑とした真白い田畑を僅かに照らし出す。
その月光浴の様をぼんやりと眺めていると、忘れかけた頃に二三の踏切を通り過ぎる。
警報機の閃光に照らされた蛍は赤く無数に舞っていて、気がつけば雪は強く、月は重い雲の向こうに消えていた。
秋田までそうして車窓を楽しみ、目覚めたときは水上だったのを覚えている。
個室寝台の楽しみは、みな「あけぼの」が教えてくれたのだった。

さて、先日の北海道旅行は、当初「あけぼの」で行く予定だった。ところがあいにくの満席。それでは「はまなす」に乗ろうと指定席を確保したら貨物列車脱線で全区間運休となって乗れずじまい。
なんとか下りのあけぼのに乗る機会は…と思っていたが、幸い本格的に寒くなる前にチャンスが訪れた。
辛うじて確保できた席はB個室のソロ、車両中央の下段と車両端の上段である。
Dscf3089
上野に推進運転で入線してくる様を見届けてから、さあ乗車である。
Dscf3103
下段にヨメを送り届け、いざ自分の部屋に入ってみると噂の通り確かに狭い。自分がこれから寝る寝台を畳んで階段を上がった後、寝台を展開させると、大柄の人はもう階段を降りられない。格安ビジネスホテルが普及した今では、新幹線+ホテルの方が確かにコストパフォーマンスは良さそうだ。
しかし、明かりを消せば個室寝台でしか眺められない特別なナイトクルーズが待っている。街の明かりが次々に流れていく様子は自分の顔が映り込む通勤電車では味わえない景色だ。
ぼんやりと眺めていると、沿線のどこかで火事なのか煙で真っ白になっている。いや、そうではなかった。濃密な霧が行く手を遮り、列車は減速運転を強いられているのだ。通過する駅の看板を見ると籠原。廃止が報じられた後だけあって、この駅にもカメラを構えたファンの姿が見える。
高崎まで起きていたが意を決して寝ることにし、上越国境は眠りの中。
何度かトイレに目が覚めたが、最終的に起きたのはおはよう放送。
気がつけば仁賀保で、ぼんやりとしていると秋田に着いた。
早朝の秋田、ホームにはまばらに人が立っており、停車寸前にワゴンで駅弁の立ち売りをやっているのが目に入った。立ち売りだと思っていると、何人かが弁当を求めて車内に戻っていく様が見て取れた。あけぼのは食堂車が無く、僅かな停車時間での駅弁購入が死活を分けると言っても過言ではない。
かくいう私は、事前に予約していた。列車は昨夜の霧で遅れ、駅弁のある大館駅到着が待ち遠しい。
大館に着くと、予定通りドア前に弁当屋の人が立って待っていた。てっきり白い服のおじさんでもいるのかと思ったらさにあらず、綺麗な若い女性が弁当の入ったビニール袋を下げて立っていた。
さて、今日の朝食は花善の特上鳥めし弁当とお茶(プラスチックの容器にティーバックが入っているやつ)である。包みを開けるとふわりと湯気、そして鳥めしの良い香り。これはたまらない。
Dscf3119
温かいできたて弁当は絶品で大満足。駅弁だから量が少ないかと思いきや、食べ終わったら満腹である。
あいにく、席は山側で海は見えないのだが、その代わりに豊かな秋の山々が見える。列車が北に進むほど紅葉した木々の量が増えていき、雑木林であるほどに色づいている。かたや秋田杉として植林された山、その隣は自然林とはっきりと分かれていて面白い。色づき具合も見事なものだ。
やがて大鰐温泉に元東急の車輌を見、リンゴ畑を眺めれば弘前、大釈迦の峠を越えて市街地が広がったと思えば、もう新青森である。
列車は関東の遅れをそのまま引きずって青森駅に到着。この後の行動の計画を修正して、青森県の旅の始まりである。
Dscf3221


|

« 2013年秋冬のうる星やつらグッズ | トップページ | 2013年冬コミ(C85)のうる星やつらサークル情報 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/141021/58572794

この記事へのトラックバック一覧です: 寝台特急あけぼので青森へ:

« 2013年秋冬のうる星やつらグッズ | トップページ | 2013年冬コミ(C85)のうる星やつらサークル情報 »