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2014年1月22日 (水)

コミックマーケット85を振り返る

気温からして過ごしやすく、大きなトラブルも無かった今回のコミケ。理想的な回でした。

今回の三日間は東と西をつなぐブリッジ(通称ゴキブリホイホイ)の上で入場待機列を整理した後、ガレリア2Fの1ホール方面エスカレーター上あたりでお仕事をしていました。

入場列の整理は新人教育をかねて、とのふれこみだったのだが「とりあえず見て覚えて」という昔のような事しか出来ず新人君ゴメン。目の前の行列対応に気を取られて「新人に任せてやらせてみる」ってのが一切出来なかった。お互いゆっくり練習できる環境があればもう一度マンツーマンで教えてあげたいものだけど、それをやるには処理量が多すぎる。
列は8列でつくっていくのだけど、途中からどうしても列が崩れ出すことがある。こんな時周囲は「8列じゃなくなっているから、8列という必要はない」と言うのだけど、うちはそれでも8列と言って誘導することが多い。
前に従って並んでくださいと言うのと、(たとえ12列ぐらいになっていても)8列と言うのでは、後者の方が圧倒的に列が綺麗に出来るからだ。参加者に「列を作っている」と認識してもらえるし、台詞も「8列!」で済むので短くて伝わり易い。これだからうちの誘導の仕方は異端なのだろうなぁ。
2日目の入場列整理も同様の感じで、相変わらず新人君ゴメンの状態。
新人君には「どうして(貴方が言うと)あんなに列を詰められるんですか?」と秘訣を聞かれたが、うまく言語化して伝えることが出来ない。参加者の性別やら雰囲気を見ながら言うことを変えている。その場の空気が生む絶妙なやりとりがあり、それもテクニックだから初心者が真似しても失敗する、マニュアル通りの基礎をしっかり固めることが肝要だ…といったような事を言った気がするが、どうもしっくりこない。
一晩首をひねって出した結論は「私はアナウンスしているんではなくて、参加者の心に訴えかけているんです」だった。格好良いですねと笑われたが格好を付けているのではなく、これは本心である。
棒読みで言うのと、感情を込めて言うのとでは全然違う。感情を込めて言うからには、気持ちがこもって無くてはいけない。
一歩詰めてほしい、そうすればスムーズに入場ができる、それは私だけでなく参加者の貴方にも、後ろに続く大勢の仲間にも有益なこと、だから今こそ一歩前進して欲しいのだという切実な気持ちがうちの「さぁ一歩詰めてください!」には込められている。
声には普段からの生き方、人となり、相手への気持ちが現れるというのは前出「平野文さんのセミナーを受講してきました」で学んだとおり。目の前の相手を参加者として尊重し、一緒にイベントを作っていく仲間に対する心からの呼びかけであったのなら、その人の声は自然と影響力を帯びてくるはず。テクニックは後から付いてくるのではなかろうか。

そういえば、今回のコミケも懐かしい仲間に会った。
「大吾さん変わってないですねー」と複数名に言われたが、うちにはみんなが変わっていてパッと見たとき気づかなかった。どうも変わってないのは私だけらしい。考えてみれば言うことは今も昔も青臭い。
しかし、それは自分の信念でもある。正当派のマニュアル通りの応対をする人間には到底なれそうにない。
人によっては邪道と映るだろうが、対等の立場たる参加者に対し、友として・仲間として・時に来客として接するのが自分にとっての同人誌即売会である。徹夜組すらもやがては仲間に(スタッフに)しようというスタンスは懐かしき仲間達と池袋で駆けずり回っていた頃と何ら変わる所はない。
おっと、堅い話になってしまった。

1日目の午後はヨメのサークル「Channel K」の売り子手伝い。友人や仲間が顔を出してくれたそうですが、午前組とはニアミスだったらしく残念。
ヤマトの搬出が凄い列と近隣サークルさんが話しているので、ゆうパック(西地区)の状況を確認に行ったら15:45の時点で1列13名。16:30に荷物を抱えて受付に行ったら僅か1列3名。数分と経たずに搬出完了。
いやー、西の搬出は早くて良いなあ!

帰途はゆりかもめで。
8列ぐらいの列がなんとなく伸びていて、最後尾看板もなく、列に並んだ人だけが辛うじて見えるような漢字で通路との境に「ゆりかもめ→」と書いてある。これ、切符購入の列だったら並ぶ意味無いなと思いながらもずーっと並んで改札付近に来たら、改札からの列とようやく判明。しかし、先頭付近を見たら列に並んでいない人がどんどん割り込みしている。見るに見かねてこれを制止し、「最後尾に並んでください!」と誘導をかけたら列の後方から外国人が親指を上に向けて「ナイスガイ!」と一言。こんなこと言われたの初めてだわ。
でも、皆割り込みには憤りを感じてたってことよね。

2日目からレストラン街の前も担当。ひっきりなしに庭園への行き方を聞かれる。聞かれる。聞かれる。
前の人と電車ごっこの要領で進んでくださいと言えたらどんなに楽なことか。

今回多かったのが「艦これ」艦娘のコスプレ。「漢これ」になっちゃってる人(男)もいたけど、男は提督が多かったらしい(が、あんまり私は見なかった)
うちを艦これの世界に引き込んだきっかけである天龍ちゃん(耳当てが大魔神っぽい)や、肩当てが鎧っぽくてお気に入りの木曾ちゃんを見かけては追いかけているうちの姿を見た若手が「大吾さん何やってるんですか」と言ってくる。
「何って、歩行中視界に制限が出る眼帯着用は禁止されているだろう?あのキャラは眼帯をしているキャラだ。眼帯をつけたまま移動している可能性が高いから確認したまでだよ。さっきも外してもらった」
「なるほど。やや!モデルガンを袋にしまわずに歩いている人が!」
「そっちは君に任せた!」
いやー、楽しかった。とはいえ、実際に5件中4件は眼帯したままで、その場で外してもらったわけですから遊んでいたわけではないのです。
注意するときも「僕も天龍ちゃんが大好きなんですが」という出だしにすると、皆さん笑顔で外してもらえる。好きを共有できるというのは大きな力。リップサービスをしているんじゃないぞ、本当に好きなんだ。(likeの好きであり、loveじゃないんだけど)

3日目も大体同じ感じで推移。
とはいえ、どうにも忙しくて休憩時間中に挨拶に回りきれず、西地区には足を踏み入れることなく終了。
朝のお仕事中に会った人からは「面白いこと言ってくれるかと思ったのに、言わなかった」と数人から言われましたが、面白いかどうかより、伝わるかどうかが大事なのです。

そうこうしているうちにあっという間に3日間終了。
本当にコミケが終わったんだろうか、そもそも始まったという時間も少ない。実は夢でしたコミケこれからでしたって展開にならないかしら、なんて話を仲間とした。
目が覚めたら明日もコミケというのを肉体的にしんどい状況でも心のどこかで願っているビューティフルドリーマー症候群にかかっているのはうちだけじゃないらしい。これで夏コミまで、長のお預けなのだ。

帰りの列車は座れた。いつもの通勤電車で自宅へ向かい、席を立つ。その刹那、足に力が入らず筋肉痛を起こしていることに初めて気がつく。恐らく会場ではアドレナリンでごまかされていたのだろう。こうして宴は終わり、我らは夢から覚めたのだった。

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