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2014年12月28日 - 2015年1月3日

2014年12月31日 (水)

コミックマーケット87を振り返る

今回のコミケも非常に楽しかった。

3日間とも、東西をつなぐ連絡通路「ブリッジ」で一般入場先頭列を案内。
今回は新人君の教育に注力しました。

初日は、アナウンス例を実演し、後半は新人君に実践。
二日目は、第一声をうちが行った後、新人君に任せ、
最終日は最初から新人君に行ってもらいました。

最初から百点満点のアナウンスができる人なんているわけがないので、多少の失敗は織り込んでおく必要がある。すなわち、前振りである。
つっかえても、言葉が出てこなくても許される雰囲気をつくってから、新人君に実践させる。
この雰囲気作りがなにより重要。でも、フライング拍手が起きると開場宣言による拍手と誤認されるので事前に拍手を起こさないように制御するのが大変。
「フライング拍手はしないでください」って事前に言っても何故かする人がいる。時間があればフライング拍手はめぐりめぐって一般入場列に並んでいる自分達が不利になるってのを説明するんだけど、全域でやる時間的余裕もない。

今回も新人がアナウンスする旨を予告したところでは、単に諸注意をマニュアル通りに言っただけなのに拍手が起き始めてしまい、「拍手しないで!」と言って止めることになった。事前に予想していたのでアナウンス位置よりも後方に立っていたけど、他の仲間からは新人にアナウンス任せてどこかに行ってしまったと思われたらしい(笑)

さて、肝心の彼のアナウンス。第一声がちゃんと出ていてまずはよろし。ところが何度かやっていると次第に説明内容が冗長になり、熱意は分かるんだが何を言っているか分からなくなってしまった。
大勢の前でアナウンスをするという緊張、何度も繰り返すうちに混乱してくる頭、わかる、わかるぞ。誰だってそうなるんだ。
言葉が出なくなって詰まってくると、列の中からは「頑張れ!」という声援が飛んでくる。
これ、他の商業イベントだったら「しっかり説明しろ」と怒り出す人がいる筈。でも、ここはコミケ。しどろもどろでも応援する声が飛んでくるのだ。前振りをしても当人の話し方や立ち振る舞い次第ではこうはならぬ。新人スタッフが可愛いと列の中でも評判だったから、彼の人徳でもあるのだろう。
彼はそれでもなんとか最後まで言い切った。しかし、列の皆は分かったような分からないような顔をしている。
うちが「なんとなく言いたいことは伝わりましたか?」と聞いてみたら、苦笑しながらも肯定的な返事が返ってきた(笑)
肝心の道順案内が「なんとなく」では困るので、流石に今回はうちが再説明。「理解できましたか?」と聞いたら「はい!」と元気の良い返事。
新人君のその後の諸注意の説明に移ったら、こんな感じ。
「エスカレーターでは歩かないでください」『はい!』
「イヤホンは外していただけるようお願いします」『はい!』
なんだこのノリの良さは。こちらから問いかけもしていないのに一つずつ「はい!」「はい!」と一斉に大きな声が返ってくるのは初めて見たぞ。
このままでは最後を言い切った後に拍手喝采となるのは目に見えているので、終わったらすかさず「よし、次行こう!」と流れをぶった切ったり、間髪入れずに「そのまま静かにお待ちください!」と拍手を制して移動したり。新人君にしたらペース崩されるので辛かったろうと思うのだが、本当によく付いてきたと思う。偉い。
最終日は自信も付いてきたらしく、内容が聞こえているか、伝わっているかをリサーチするだけで、うちが説明を代行することは行わなかった。周囲の仲間も支援してくれているし、初めて満足のいく新人教育が出来たと思う。
実践前にノウハウを説明する時間も取った。
その後、今度は自分が失敗する一幕があったが、周囲のおかげであっという間に平常通りに戻って実害無し。いやはや、仲間に恵まれている。

そういや、新人君に説明したノウハウ、ここを見ている仲間がいるかも知れないのでかいつまんで紹介してみよう。
・マイクの前で何を言うか考えている間、「えーと」とか「えー」と言うより、無言の方がいい。無言でまずいと思っているのは自分だけ。
これは、平野文さん直伝なのだ。
・台詞が思い出せないときは決め台詞を言って考える時間を稼げばいい。
池上彰だって「いい質問ですね!」と言って考える時間を稼いでいる。(とTVで論評されていた)
・聞いてもらうことも重要だが、伝わることがもっと重要。(最近の風潮を見ていると、肝心の「伝わること」への視点が著しく欠如している受け狙いの発言が目に余る。うちも「聞いてもらうこと」が大事だと考えて耳を傾けてもらうべく色々工夫してきたが、意味が伝わらないのでは意味がない。)
・内容は簡潔明瞭に。長い説明では聞き手がだれてしまう。
・冒頭に「3つの注意点を説明します」とやると、聞き手も受け止めやすい。
・聞き手が一番聞きたいことを最後に説明すると、あらかじめ予告すれば最後まで聞いてもらえる可能性が高まる。
・聞き手が耳を傾けてくれないと想定される場合は、最初に最重要事項を伝えてしまう。
・自分の声が届いている範囲をあらゆる手段を講じて確認する。

最後のは、象徴的な出来事がある。
ぎゅうぎゅうに詰まった列に、これから後方で説明をするので道をつくっていただけませんかとお願いをしたら、自分の前がすすーっと分かれて道が出来た。歩いていくと、更に列が割れて道が出来る。
「モーゼだ」「十戒だ」と列の中から声がしたが、大事なのはそこじゃない。
やがて歩いていっても、列が割れなくなるところがある。ここまでが自分の声が届くところ。重要なのは、自分の声の届く範囲を可視化する事。若い頃の自分なら、列が割れなくなっても「通してください」と声を張り上げて先に進んでしまったことだろう。それではダメなのである。

そんなこんなで、新人教育は(自分の方は)満足であった。

一方で若手の「エスカレーター(の乗降監視業務)で人が来ないと退屈だよね」という話に真顔で返してしまったのは失敗(笑)
暇なら暇で、異常のないエスカレーターはどんな音を立てているか、1分間に何段進むのか(これを元に定員乗車した場合の輸送量が確定するので、1分あたり何人入場しているのかがわかる)、非常ボタンの位置の再確認など、色々できることはあるでしょう(笑)、と返してしまった。
欲しいのは「暇だよね」という同意だったろうに、無粋なことをしてしまった。
それにしても、1分間で何人入場させる能力があるんですかね、あのエスカレーター。

サークル参加編は後日!

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