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2015年5月3日 - 2015年5月9日

2015年5月 7日 (木)

陸前高田、2015春

大船渡線に乗った記録は十年以上前になる。
BRTでの仮復旧がなされ、せめて車窓から復興の様子を一目見んとBRTに乗車してきた。

復興の槌音高く、と書くと聞こえは良いが、甚大な被害が出た陸前高田の市街地の復興の様子には衝撃を受けた。

なんだこの景色は。

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視界を遮る台形の土の山、山、山。まるで迷路にでも迷い込んだ気分になる。
見上げれば市内全域が採石場にでもなったような長大なベルトコンベアが縦横に張り巡らされている。
吊り橋かと思えばベルトコンベアで、その横のデコボコの仮設橋をバスが走るのだ。
ゆりかもめが開通したばかりの頃の臨海地区だって、巨大ベルトコンベアを町中に張り巡らせるような事はなかった。
三陸鉄道が部分復旧したときに見た、基礎コンクリしか無い町並みも衝撃だったが、こちらも衝撃だった。

二階建ての屋根を越えて土砂は積み上げられ、盛り土の上にやがて新たな町が形成されるのだろう。

復興相成った町をこの目で見たいとも思ったが、果たしてその時、一体何で行くことになるのだろうか。

大船渡線をBRTで仮復旧した選択は、うちは正しいと思っている。理想を言えば趣味的には鉄道で本復旧を図ることだが、高速道路の延伸計画も、鉄道の復旧も両方実現というのは難しいのではないだろうか。

線形が悪い大船渡線を、残された敷地で復旧させたとして高速道路に勝てるわけがない。JR四国も九州も北海道も、鉄道事業収益が厳しい三島会社は高速道路の延伸で経営体力がどんどん奪われた。JR東日本だって首都圏の収益の内部留保でローカル線を維持している。
赤字になるのが分かり切っている鉄道を今までと同じJRが復旧させ経営する事が要請されていながら、ライバルになるようなインフラは税金で整備する。むちゃくちゃな話である。
地方のインフラ整備をするなというのではない。持続的に公共交通体系が維持できる枠組みを作らなければ、鉄道で訪れるのは夢また夢だ。

そんな事を考えていると、骨組みだけの建物がちらりと見える。
バスの中から黙祷を捧げ、顔を上げると非日常に思えた景色はあっという間に遠くに過ぎ去っていた。

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