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2019年10月17日 (木)

二周目第19-20話「ときめきの聖夜」

第19-20話「ときめきの聖夜」

名作、ときめきの聖夜。どれほどこの話に到達するのを待ったことか!
冒頭、デパートの屋上にいるラムとあたる、そこへやってくるラム親衛隊最高幹部会4人組。その横に女子2名。どういう組み合わせなんでしょう。4人組が女子と行動を共にするとは考えにくいのですが…
4人組はあたると話し、女子はラムちゃんと話す。考えてみたら、ラムちゃんと普通に友達のように話す地球人は諸星家の住人を除きこの2人が初めての描写です。
デパートの屋上のラムちゃんは手編みの何かを作っている。この地球人的な描写が今までのTVシリーズで描かれてきた”トンでる宇宙人”とは違います。あたるに愛想を尽かすことなく、ひたすらに心配する。ああなんと良くできたお嬢さんなのでしょうか。

一方、メガネたちは献身的なラムちゃんに対するあたるの姿に吹き上がり、制裁だ!と色々な物を食いながら一気呵成に喋る喋る。おっちゃんコロッケ!で終わるこの台詞、真似した人も多いんじゃないでしょうか。メガネの長台詞はこの話を端緒とし以後決定的に路線が決まったと思います。
この後の陰謀の巡らせ方、喫茶店で次々と相手を変えては取引をする姿、これも後に「さよならの季節」等数々の名作で描かれるメガネの姿として定着します。これがたまらなく面白いんだよなぁ!
ここで初めて「ラム親衛隊最高幹部会」の名前が登場します。議長がメガネであり、突撃隊長がチビであることもわかる。
あたるの性格を把握しているメガネはあえて「ラムちゃんのことを思えばデートに行かない方が」と水を向け、意志を固くさせる。最終話で描かれる「意地っ張り」の要素は先にメガネが把握し、あたるをコントロールしていたわけですね。
しかも、公園では賭け話まで持ち出し、陰謀に要する経費をあたるに転嫁させようとする戦略家の一面も覗きます。敵に回すと怖いなー。

あたるは公園に向かう間の間、家でオールバックを試してました。原作では面堂の前でオールバックにして、オールバックはいやらしいなと自然体で挑発しますが、アニメではまだ面堂登場前です。

さて、ラムちゃんは公園で陰謀を目撃し、一度はあたるへ「痛い目をみればいいっちゃ」と思うものの、自分の気持ちと向き合う中で涙をこぼしながら「それでもうちはダーリンが好きだっちゃ」と思い直します。
この時の、それはそれはきれいなこと。心根の美しさ、純粋さ、ひたむきさ、様々な美徳があふれ出している。作画も声も澄んでいる。
原作と違って、この後のラムちゃんは組野おと子役の子を襲い、おと子になりすまして待ち合わせの喫茶店へ。
人前で恥じらいながらも大胆におと子ちゃんから口づけを交わし、もはやラムちゃんだとばれそうな「ばいばぁ~い」と台詞を残し、白髪のメガネを後に店を去ります。

その後のガード下のやりとりや、手を重ねるところ、皆、胸を熱くして見たことでしょう。無論我が家もです。
このシーンのグッズはお宝です。

制作陣が方々のインタビューやコメント等で今作が視聴者の支持を受けたことが、迷走する初期シリーズを脱し以後のアニメうる星の方向性を決定づけたと言っているのも頷ける話。

一連の流れの中で、あたるをかいがいしく世話するところや、ダーリンを馬鹿にするのは許さないというラムちゃんの姿勢が描かれ、今作により、高橋留美子的な強い女性像と、男性諸氏の理想が組み合わさり、以後のアニメのラムちゃんに良妻賢母像を与えるようになったと思います。

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