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2019年12月

2019年12月25日 (水)

二周目第49話「テンちゃんの恋」

第49話「テンちゃんの恋」

インキンタムシという言葉やどうはんきっさという言葉を覚えたのが原作のこの話。
初期うる星でしか見られなかった下品なネタをアニメではかなぐり捨てて、ちょっとハートウォーミングな話に仕立て変えちゃったというのが今作の魅力です。

こどもの日ということであたるは母の手伝いをしながらも、頭には新聞紙の兜で浮かれ気味。ちゃんとラムちゃんが家事手伝いをしているところがいい。
そこへやってくるキンタロちゃん。何故に出すのと思いきや、これが終盤には意味を持ってくるのだから素晴らしい。
ジャリテンはサクラさんに脅迫状のような手紙を書く。原作ではあたるが代筆しますが、アニメではキンタロちゃんが代わりに話を付けに行くと言って、サクラ邸の床にまさかりを突き刺して啖呵を切って撃沈(笑)
メチャクチャなことをして話をご破算にしたのに男なら諦めろとテンを諭すも、決して無責任なようには見えないというのがポイントです。
ここでキンタロちゃんは「いつかお前を愛する女が現れる」と慰めを言うわけですが、なにやら予言めいているような…
結局はラムちゃんが取り繕いデート決定。

Aパートが終わり、アイキャッチ。Bパート開始時にもアイキャッチ。このアイキャッチがAB両方に入ったのは初なのでは!?

デート現場へジャリテンを追いかけるあたる、それを追いかけるラムちゃん。二人ともデートできるような服を着ており、ラムちゃんは折角だからうちらもデートするっちゃ!とたたみかける。これは…最初からデートに持ち込むつもりだったとしか思えません。なかなかにやり手です。
しかも二人とも緩いネクタイでイメージを揃えている!すごいですねー。
ジャリテンが着ている燕尾服みたいな白スーツがあたるのお下がりというところも面白い。あたるの母がバックアップしていると言うことですよね。
ダブルデートとなり、あたるは必死にジャリテンを追い、ラムちゃんはうっとりとあたるの腕に身を寄せる。キラキラとした綺麗な光景が流れますが、それはあたるの表情に目を向けなければの話。あたるの顔が舞台をギャグに持っていきます。
ジャリテンは思いあまってサクラさんを無理矢理クマに乗せて連れ去る。どこでこーいうハチャメチャ覚えたんでしょうね。
あたるはラムちゃんにまたがり「追えー!」ラムちゃんは「うちはウマじゃないっちゃ!」と激怒。そりゃ当然です。
でも、最終的に建設中のビルの屋上にやってきたところを見ると、ラムちゃんにしがみつくなり乗るなりして行ったのでしょう。

ビルの屋上のやり取りはひたすら面白い。ジャリテンは振られ、あたるは歯が何本か飛ぶほどしたたかに打たれ、それでも最後は美しく締め…締めつつあたるが台無しに。
全体としてギャグなんだけど美しく、破天荒なんだけど純粋なジャリテンの心情を描いている良作です。

今作は演出押井守、作画監督遠藤祐一、原画宮尾岳(なんとクレジットされているの一人だけ!)です。現在は漫画家の宮尾先生ですね。
20191224

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2019年12月20日 (金)

昨日の敵は今日の友

先日まで、もの実高志子さんの記事を掲載していました。
その後一度取り下げて、こうしてまた同じ記事を上書きしています。

今回の記事は、先日までの掲出情報を見た人向けの内容になっています。


その後、もの実高志子さんとの対話を通じ、過去の事実を踏まえながら何故そうなったのかをお互い理解しました。
私達には不幸な過去がありました。辛いときがありました。
しかし、そこに至った気持ちを共有することで、自然と私の心には済んだことは水に流すという言葉が浮かんできました。


もの実高志子さんからのコメントです。
「すべては私の独り相撲、誤解という形から始まってしまった過去ではなかったか、と今、感じています。
相手に辛い思いをさせていた事に気づかぬままでいた私は、そのまま年齢を重ねて、それでも相も変わらず、でした。
そんな折、うめぼしさんのとりなしにより、GLUMipさんと会話する機会を設けていただきました。そして様々な過去について、語り合いました。
我慢していた事、どういった事が辛かったか、といった事などが、次第に見えてきました。そして、気が付かせてもらえたと、思います。
思い込みだけで固まっていた感情が、動きました。やはり、どんな形であれ、”対話”が大事なのだと、そう、思えた時間でした。
”対話”によって、凝り固まっていた気持ちが、段々ほぐれていくのを実感しました。そして、私の胸につかえていた大きな誤解が溶けていくのを感じました。
GLUMipさんとの会話によって得られたものは、言葉では表せないほど、大きなものでした。

そして、今回の事態を招きました事を考えた結果、私もの実高志子は、インターネット界隈とはまた別の道を歩むべく、頑張ってまいりたいと思っております。

そしてここに、不快な思いをさせてしまった方々、ご心配いただいた方々へのお詫びと感謝の気持ちをあわせて、書き記したいと思います。
今までごめんなさい、そして、ありがとうございます、と。」


もの実高志子さんは、TwitterやPixiv等を引退されるそうです。
お互い、それぞれの道で頑張りましょう。



2020/1/2追記

その後、もの実高志子さんからTwitterなどの活動を再開させるとのお話しがありました。
「今回騒動を起こしてしまった事は、無関係な方々に、不快な思いをさせてしまったばかりではなく、高橋留美子作品ファンに不安を与えてしまいました。ひいては、作品そのものに傷をつけてしまった、と感じています。
それらを挽回するためにも、私は私に出来る事を考えていきたいと思っています。」
とのことです。

私はもの実高志子さんの姿勢を尊重したいと思います。

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2019年12月10日 (火)

大魔神逆襲公開記念日

今日は大魔神逆襲公開日なのでした。
お祝いとして、大魔神がワープするときの金色に光り輝いているシーンを描きました。
スーツアクターの橋本力さんがご存命中に、逆襲の話をもっと伺いたかったなぁ。
「大魔神逆襲」の時には慣れてきたので、役者として自分ならこうするという動きを反映させたと仰ってました。
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二周目第48話 「翔べよイモちゃん!」

第48話 「翔べよイモちゃん!」

イモちゃんの回。

既に「毎日うる星日記」を読んでいる人には自明ですが、全話感想文は毎回ネタバレを含んでますのでご承知おき下さい。

さて、アニメうる星やつらでは、当初あたるはひたすら格好悪く、品性を欠く行動をし、町内の汚物呼ばわりされるも致し方ないようなキャラに描かれてきました。それが第19-20話ときめきの聖夜でラムちゃんとの仲が進展し、途中ちょこちょこと良いシーンが挟まるようになりましたが、ようやく諸星あたるの魅力が分かりやすい形で視聴者に提示されることになります。
それが、今作「翔べよイモちゃん!」なのです。

ラムちゃんの絵が飾ってある謎の部屋。ラム親衛隊最高幹部会の4人組がいて、彼らの部屋なのかと思ったら、なんと「俺達生物部」という言葉がメガネの口から飛び出します。君達生物部だったのか!
原作ではコースケのいる「生物クラブ」だから、確かにこの役割になるわけだ。
イモムシを育てては蝶にしてマニアに売って金稼ぎ、と言っている生物部なのに、見かけない白とピンクのイモムシに対しては種の同定を行わずに飼ってます。他のイモムシの分の餌まで全部食べてしまう「あたる」と名付けられた白とピンクのイモムシ。捨てると言われてあたるは引き取ります。原作でもアニメでも「十円でも値が付く」と、金目当てのような発言がありますが、アニメは確実に情が湧いているように見えます。

教室へ持ち帰ってイモムシに餌をやるあたる。ラムちゃんも加わり、よく見ると可愛いと二人で話ながらイモちゃんと名付けて育てます。面堂はイモちゃんに対して醜いと罵り、イモちゃんはしょげる。このシーンもイモちゃんは可愛く描かれます。
あたるになつくイモちゃんを見て、その後のイモムシとは思えぬ異常な雑食ぶりを見ても、あたるは一度湧いた情を消すことはありません。

昼休み、ラムちゃんはジャリテンが運んできた弁当を受け取り、ダーリンの弁当は無くなったから半分こしようと言う。ラムちゃんが食べるものがあたるの口に合うのか、そもそも中身は誰が作ったのかと疑問はありますが、あたるの母が二人分作った可能性が高い(ラムちゃんには味がしない)ですね。そのやり取りを尻目に教室は弁当が空になったと大騒ぎ。面堂の重箱からでっぷりと成長したイモちゃんが出現し、弁当泥棒としてイモちゃんはクラス中に追い回され、イモムシを殺せと箒で殴りかかられます。
唯一、イモちゃんの保護に立ち上がるのがあたる。
可哀想だろ!とラムちゃんと絶妙の連携を見せてイモちゃんをラグビーボールのようにパスしながらひたすら走って逃げる!
追いかけるメガネたち一団がカーブを曲がりきれずスッ転んだり、階段から転落して顔面アップで次のシーンへ場面転換したり、追いかけるシーンの動きが楽しく、少ないセル画で効果的に見せているのが分かります。

メガネは偏執狂的に追い回し、やばいのはメガネだけかと思ったらそれ以上に面堂がやばかった。
身の危険を感じるレベルなのにそれでもイモちゃんをかばうあたる。両者に挟み撃ちにされるも、あたるとラムちゃんは絶妙のコンビネーションで窮地を切り抜けます。挟み撃ちにされるときのメガネのカンフーかぶれの動きも笑いを誘う必見シーンですね。
サクラさんと対峙したときもあたるはイモちゃんを守る約束を取り付けてから行動しようとする。

この後、人体模型の中に隠れるシーンになりますが、何故か緑色の気味悪い人体標本スーツ(笑)これは人間ではない物がモデルなのでは!?
これを着たあたるの動きが制約され、どのシーンでも直線的な動きになるのがおかしくて仕方ない。

最終的にあたるは皆に追い詰められますが、それでもイモちゃんを守るために身を張って戦う。
弱者のためなら身を挺する、それが諸星あたるの本質なのだというのが分かります。
ジャリテンをフライパンでホームランするあたるですが、ジャリテンは弱者じゃなくて対等の立場で張り合っており、ジャリテンが徹底的に弱い立場に追い込まれれば味方することもあるのです。
弱い物の味方と口で言うは易く行うは難い。それを自然体で行う諸星あたるが傑物であることを、今作は証明しているのではないでしょうか。
ラムちゃんがあたるに惚れた根源的な理由はついぞ明らかにされませんが、うちはこういう所なんだと思います。

なお、次回予告が「○○で会うっちゃ!」ではなく「テンちゃんの恋でハート直撃だっちゃ!」で終わる。珍しいですね。20191210

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2019年12月 8日 (日)

うる星やつらのARで遊ぼう

今年の1月に行われていた宇都宮うる星やつらPOPUPSTOREでは、スマートフォンアプリ「COCOAR2」をダウンロードして壁のパネルを写してね、と掲示されていました。
下の写真をご覧下さい。こんな風にパネルを写すと原作の絵がダウンロードされて、絵入り写真を撮れるんです。
昨日試してみたところ、今も動作することが分かりました。

「壁のパネルを写せば、今でもARが遊べる」のです。
GPS情報とは連動していません。この意味が分かりますね。POPUPSTORE開催中にこの話をしなかった配慮もくみ取ってください。
そんなわけで、壁のパネルがこちら。是非皆さん、錯乱坊に変身したり、ラムちゃんとあたるの結婚式の神父役を務めたりしてみてください。

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2019年12月 7日 (土)

二周目第47話「イヤーマッフルに御用心!」

  第47話「イヤーマッフルに御用心!」

面白い!ひたすら面白い今回。イヤーマッフルの回です。

安いと言いながらもイヤーマッフル屋で150円の物を値切るあたる。ジャリテンをダシに値切りまくる訳ですが、そのジャリテンをも上手く騙して結果100円で手に入れるという抜け目のない描写で始まります。
イヤーマッフルを付けたあたるはジャリテンと中身が入れ替わってしまう。声はあたるの声のままジャリテンの体で活動です。
ジャリテンの体を使って女性の体に顔をスリスリ…可愛い愛玩動物みたいに思っている街の女性達が次々と押し寄せなんと順番待ちの行列が出来るほど!あたるの奸知があればジャリテンの体では色々なことができてしまうという恐ろしい事実が白日の下に晒されます。
それでもサクラさんは持ち前の霊力で反射的に身構え、あたるの意識が入ったジャリテンをたたき落とします。
そこへ中身ジャリテンとなったあたるの体も駆けつけて騒ぐものの、状況が分からぬラムとサクラはあたるがおかしくなったと思いこみます。
サクラさんがすり寄るジャリテンを殴り飛ばせばラムちゃんが怒り、あたるが悪いことをしたという話になればラムちゃんが怒り、あたるのサクラがあたるを攻撃して伸びてしまえばやりすぎだっちゃと怒る。
こういう、ラムちゃんの「自分はダーリンをお仕置きしてもいいけど、他の人によるあたるへの攻撃は正当防衛でない限り許さない」というところ、大好きですね。
結局、あたるの体のイヤーマッフルは外れ、ジャリテンの体に二人の意識が残ることになります。

場面転換して、今度は錯乱坊がイヤーマッフルを値切り始める。この長台詞は面白い。群衆が錯乱坊の様子を見に囲むところには醜悪な老婆やつで様や忍者がでてきて一時停止のしがいがあります。

再び場面はあたるジャリテンの所に戻り、サクラさんまでがイヤーマッフルを付けて場面は混沌は拡大。サクラさんがはじき飛ばされるシーンをコマ送りするとキューティハニーのハニーフラッシュの如く服が乱れるシーンが一コマだけ忍ばせてありました。
あたるとジャリテンとサクラさんの意識がサクラさん単体に集まってしまい、コロコロと行動が変わる様が面白くてしょうがない。
秀逸なのはこの後。あたるはイヤーマッフルの販売主たる宇宙人へ先程の様子を語り、宇宙人達が売れない理由を悟る見事なオチが付いたかと思えば、この後の延長戦もまた見事。
錯乱坊とあたるが人格交換した後、あたるの家で腹痛と偽ってサクラさんにすり寄っていると夕食の時間に。
あたるの好物の「コケコッコヌードル」を皆が食べ始めます。旨そうだなと揺れ動くあたるの心。
その横でメガネは「こりゃ不味い」と言いながら喰らい、しのぶは途中で残します。あたるはそんな不味いコケコッコヌードルが好物とは…
当然あたるの両親は下の階ですき焼き。
最後は諸星家を上げての醜い争いに。収拾が付かなくなってラムちゃんが怒ったあげく(この時の声が可愛い!)、全員の人格が入れ替わるわけですが、この混沌とした入れ替わり具合と台詞これまた爆笑。
全編通じて作画も可愛く、あっという間の30分。アニメうる星やつらは回を増すごとにエンジンがかかってきたようです。
脚本:辻真先、絵コンテ:小島多美子、作画監督遠藤麻未、原画には青嶋克己がいます。

宇宙人へ先程の様子を語るあたる。
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2019年12月 5日 (木)

二周目第45・46話「春らんまんピクニック大騒動」

第45・46話「春らんまんピクニック大騒動」

Aパートはカッパ、Bパートは缶詰宇宙人の話。

大自然の中で踊りピクニックを満喫する80年代のナウなヤングらしい少年諸星あたる。そこへ80年代のナウなヤングの装いのラムちゃんが空からやってきて、あたるの自由は早速終了。
引率は栗林で、友引高校のピクニックなのでした。栗林まだいたのか!
今作、作画がうる星らしいかというとどうにもタツノコらしいし、相変わらずあたるはけろっこデメタン風な顔をするのですが、その動きも相まってか、これはこれで楽しい作画になってます。変な顔にも愛嬌があるのです。そしてラムちゃんのはね回らせ方が可愛い。
Aパートは野辺作監なのですが、だいぶこなれたアニメといった感覚を受けます。これは押井守の絵コンテそのまんま起こした感じだなぁ。
メガネたち4人組もやけに手足がスラリとしてタツノコ風で動きが楽しい。
とはいえ、可愛いキャラが出てくるかというとさにあらず。今回はカッパ回ですからね。期待してはいけません。

あたるはしのぶと森の中へ行きますが、今回のしのぶは煮え切らない態度を示すばかりか、言い寄るあたるに難題をふっかけ、その後も翻弄。あたるの見えないところで舌を出す始末。悪女だなぁ。
おかげであたるはカッパの世界に行く羽目になり酷い目に合うのですが、傑作なのは帰還後です。
あたるが事故死したと思った栗林は責任を取らされる事になると嘆きます。原作では温泉マークなのですが、アニメでは登場前。
女房と子供がいる生活の行く末を案じて嘆くのは、確かに栗林の方が適任かもしれません。
無事に帰ってきたというのに、人を心配させやがってと岩を投げつけられる。果敢に岩をかわすも電撃では感電してAパート終了。

楽しい動きだったなと余韻に浸っているとBパートの谷田部作画に打ちのめされます 。
とはいえ、あたるラム面堂しのぶの4人組で鍾乳洞へ訪れたシーンでは暗闇に乗じて色々画策するところの全員の思惑が入り乱れるところの描写も楽しく、トドメの閉所恐怖症の面堂をもてあそぶあたるで笑います。これが面白くてしょうがない。テンポの良さというのは大切です。
作画はAパートと同じ原画家が描いているところもあるらしく、作監修正が入れば野暮ったく、修正無しでは、キャラクターの指定表からかけ離れた個性豊かな表情が繰り広げられます。特にわめく面堂はあたる以下の三枚目。これはひどい。でも、だからこそ顔芸とでも言うべきおかしさがあるのも事実。
寄席の締めみたいな驚愕のオチに開いた口がふさがらない状態になりつつも、(あれはラムちゃん完全に息が合っている、どういうことなのだ!劇中劇とでもいうのか!)今回も面白いなぁと言う感想になるのでした。

20191205

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2019年12月 4日 (水)

二周目第43・44話「スペースお見合い大作戦」

第43・44話「スペースお見合い大作戦」

お見合いの話。

ほぼ原作通りに進む話で、テンポも作画も良く楽しく話が進んでいきます。テンポの良さは、絵コンテ押井守というところで納得です。
最初は諸星家でラムの父ちゃんがラムちゃんをパーティに誘うところからスタート。
そこをジャリテンに目撃され、早速実はお見合いであると白状してしまいます。
なんと腹芸が一切出来ない正直者。こんなんでよく地球侵略をしようとしたものです。あ、だから鬼ごっこで勝敗を決めていさぎよい引き方をするのか!

一方のジャリテンは口が軽いどころではなく、歩くスピーカー。
あたるに向かって、こいつに知られてはならんねんと言う茶番じみた展開がおかしくてなりません。
このアホらしさがテンポ良く進んでいくのが面白いんですなぁ。

この後のあたるのショックの受け方も、まるで君去りし後を過ぎた後のような…といっても、原作9巻掲載の話だからアニメとつじつまが合わないのも仕方ない話。二人の微妙なすれ違いが巧みに描かれます。 
友引高校もジャリテンが片っ端からラムちゃん見合いと話してまわっているので最早パニック状態。
面堂もメガネもあたるに詰め寄ります。ここの作画が面白い。原画に山下さんがいるので動きが楽しいです。

宇宙へ追いかけんとするあたる、原作ほど言葉巧みにジャリテンをそそのかす訳ではないですが、アニメの方が意志を明確にして宇宙に飛び出していく、出発のシーンの描写は格好良いですね。原画家を適材適所に配している様に思えます。

Bパート(開始時のアイキャッチ無し)ではお見合い会場の描写からスタート。
ラムちゃんの服や髪の毛に付けた青く丸いアクセサリがピカピカと光るのですが、ここ最近になってようやく地球(日本)でも電飾アクセサリが実装され始めた気がします。鬼星は流石、とっくの昔に行っているわけで流行を先取りしていますね。
お見合い会場はどいつもこいつも化け物ばかり。ラムちゃんは「久しぶりだっちゃ!」と言いますが、見た目化け物でも宇宙人同士知り合いだということが、ここで初めて分かります。(クラスメートが化け物型宇宙人だと判明するのは後の話)
中にはまるで大魔神ロボみたいなキャラがいます。カバン持ちロボはまだ先なのに(笑)
他はウルトラマンの敵じゃないのかという化け物や、ラムの父ちゃんもなんでこんなのばかり集まったのかと嘆きますが、そのはきだめみたいな中から無理矢理婚約者を捜そうとするなんて、ずいぶん投げやりな見合いもあったものです。
ここで地底のプリンス登場。最初からハイテンション(声:千葉繁)で、この後披露される横穴掘りの高速掘削の様が面白い。いやー、地底のプリンス最高ですね。結婚したいとは思いませんが。
読者投稿の彫像みたいな無言の人物も登場。気持ち悪いっちゃとラムちゃんには嫌われてしまいます。他の化け物は平気なのに何故!?無言で直線的な動きで迫ってくる、コミュニケーション不可能である方が問題なのかもしれません。他の化け物は少なくとも人語を解するなり、せめて鳴くなりしてますもんね。
あたる達は見合い反対派として仲間を募り(しかもあたる、いきなり素性と動機を明かす!TV向けの分かりやすい展開!)、ラムちゃんを確保して逃走します。
途中でプリムが正体を明かし、ここでラムちゃんは一連の行動から覆面バッタ人間があたるだと気づきます。原作ではあたるの可能性に気づき徐々に確信を深めるというところですが、アニメでは一発で見抜く。
結局は全員捕まってしまうものの、あたるの行為が好意的に解釈されて事なきを得るのですが、地球に戻った後の描写が原作よりも心温まる終わり方でした。
原作では、ラムちゃんは分かっていながら普段通りの行動を取るのですが、アニメではあたるの行動が嬉しかったことを態度で示す。一歩進んだ関係になっています。
20191204

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2019年12月 2日 (月)

二周目「春だとびだせ」うる星やつらスペシャル 「修学旅行!くの一よ走れ」

「春だとびだせ」うる星やつらスペシャル 「修学旅行!くの一よ走れ」

かえでちゃん登場&忍者の回。

この回嬉しいことばかり。かえでちゃんは声が三田ゆう子、作画は西島克彦原画が入っているとくればもう絶品。
密書を落としたくノ一かえで、醜悪な老婆やつで様には仕事を辞めさせてもらえず、密書を拾ったあたるを延々と追いかけるはめに。
ちゃんと事情を告げればよいのに、言い出せないもんだからラムちゃんが現れたりしてシッチャカメッチャカに。
ラムちゃんは友引高校入学前のこの話。それでもセーラー服を調達して修学旅行に混じる!
あたるは修学旅行バスに乗ったときも同席を許さず、ラムちゃんはバスの天井でぼやきます。なんだかますます内縁の妻じみてきた…
バスは室内こそ観光バスっぽい座席であるものの、金属パイプの網棚があって路線車と観光車の中間といった感じ。確かに80年代にはそういう車もありましたが…
結局、密書は養豚の術のせいで解読不能になっており、任務は失敗。
逃走した抜け忍かえでを討つべく、むかでとくまで、そして紅白の忍者軍団が招集。
いやー、これが面白い。全員馬鹿ばっか。むかで、くまでに至っては後の惑星中学現役スケ番3人組を彷彿とさせる雰囲気が漂います。
ここで注目すべきは紅白の「忍者」ワイワイと騒ぐだけで馬鹿ばっかり。アホの子とでも言うべき残念さがたまりません!
一方、むかでとくまでは観光客に囲まれて格好を付け始め、様々なポーズで周囲を湧かせます。これは、今話題の承認欲求!現代だったら彼女たちはユーチューバーになっていたに違いありません。
あたるはかえでの後を追って京都をあちこち走り回ります。嵐山から最終的に清水寺まで、ずいぶんと行きつ戻りつするものです。
散々手を尽くしてもくノ一かえでは見つからず、あたるは清水寺での錯乱坊の言うことを真に受けて清水の舞台から飛び降りてしまいます。
原作では、くだらん冗談をしたが故に飛び降りる被害が出たという図式ですが、アニメでは知識がない故に冗談も見破れないのが問題だという印象になっています。
あたるは間一髪ラムちゃんに助けられ、ついにかえでを諦めるわけですが、「ラムぅ…」と言ってラムちゃんの脚にすがりつく。
結局はラムちゃんの元に帰ってきて良かったね、という感じになってます。なんだこれ、原作にこんなの無いぞ、可愛いじゃないか!うひゃー!
と喜んだところで、今回の感想は終わりです。

20191201

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