二周目第53話 「美少女は雨とともに」
第53話 「美少女は雨とともに」
思い出深いアメフラシの回。
うちが初めてうる星やつらのコミックスを手にしたのは10巻。10巻最初の話がアメフラシなのです。
だから、扉絵の後ラムちゃんが本編に出てくるよりも先に雨森露子が出てきたんですね。
今回のアニメでは雨森露子は島本須美で、清楚なイメージを出しています。
一方で露子パパは強烈。原作ではスーツが強烈でしたが今回は声とBパートの動きが強烈。詳細は後ほど。
さて、Aパートではあたると露子ちゃんの出会いが描かれます。原作では雨森家のダイニングテーブルの裏に張り付いていたラムちゃんですが、アニメでは錯乱坊と一緒に冷蔵庫から出現しています。錯乱坊はともかくラムちゃんの体調が心配になります。
そして強烈なパパ登場。最初は普通かなと思ったパパも次第に怪演。アメフラシとの思い出を回想する時の自称「美少年」というあたりから可笑しい。でも、回想シーンのパパはちょっと美化して一生懸命美少年に寄せている感じ。
原作の回想シーンではパパは村はずれの道祖神(大映って台座に書いてある大魔神像っぽい石像)にお祈りしていたけど、今回は無難に普通の地蔵に祈ってます。
その後、アメフラシに祟られたあたるに錯乱坊がお守りの錯乱坊型てるてる坊主を渡そうとしますが、ここであたるは敢然と拒否。
お守りを持ってとお願いするラムちゃんに対しても、敢然と拒否。
その理由を「電撃を怖がっていたらおまえと付き合えないのと一緒だよ」と稀代の名台詞を口にします。
このときのラムちゃんの反応の良さは、是非見てみてください。
さて、あたるはどんどんやつれ、ラムちゃん達(可愛い雨合羽!)一行はアメフラシを見つけて追うことに。
このわざわざ地を這う追跡シーンの滑稽さも見もの。
遂にアメフラシのアジトを見つけ、露子パパがアメフラシに謝罪。お詫びに果たせなかった約束を果たす、という展開です。
童心に返り懸命に遊ぶパパ。ちゃんと遊んでいる中にギャグシーンも入り、それは次第にエスカレート。
お馬さん遊びのあたりから悲しいかな中年の疲れが色濃くにじみますが、果たせなかった約束というより、親子の姿に近い感じもします。
そして遂に到来する別れ。原作では強烈な露子パパの印象のまま、あっさりバイバーイとアメフラシが言ってパパの異常性に目を奪われて終わりなんですが、アニメではキャラは強烈だけど良い人なんだな露子パパと思ったり、しんみりしてしまったり。
ところが、それもアメフラシがいなくなった直後のパパの取り乱し方にギャグ作品としての本領を発揮。
露子パパは変人なのだということを思い出させてくれます。これは声の力も相当大きい。後に竜之介の父に抜擢されるだけのことはあります。
原作にあたるはすっかり健康を害してしまいますが、露子ちゃんはあっさり引っ越し。
なんでまた急に引っ越しなんでしょう。そこは描かれませんが、雨の日も雨の日も遊び続けたパパの仕事と関係があるのでしょうかね!?

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