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2020年11月21日 (土)

実写映画「ビューティフルドリーマー」

映画館に行ってきました、実写映画「ビューティフルドリーマー」を見に!
最初「うる星ではない!?」「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーを再現してる?」とクエスチョンマークが付きまくる情報の出し方で、とはいえうる星じゃないんだよな~、と最初は悩んだのですが映画を見てびっくり。
予想を遙かに上回る「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」(以下BD)の実写再現でした。
メガネの台詞を暗唱して「~序説第三章より抜粋」と言っていた人は見た方がいいと思う。

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うる星の無い世界で映研がBDを作るというのがこの作品の大きな筋書きなんですが、冒頭からしてBD。
音楽もかなり近い曲で雰囲気を巧みに演出している。
実写でやると、そのメイキングはこうなるのか!という視点で見ても面白い。


冒頭、学園祭のごった返す様子に「あのBGM」の雰囲気を持たせたBGMでスタートし、惚け顔のあたると戦車の砲塔が映る。
もうこのシーンで心わしづかみですね。
そして次に驚くのがサクラ先生に相当するアヤメ先生、これがBDの演技にかなり近い。鷲尾真知子さんの代役で登場しましたって感じで近づけている。
この辺は予告編や今までの宣伝でも出てきますが、映画で見てるとずば抜けて近いのだとわかるはずです。

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まだ見ていない人、やっているうちに劇場へ!

以下、ネタバレ部分です。
映画のシーンは断片的に撮られていきますが、「これは話題になったシーン」という所をピンポイントでおいしく持って行ってる感じ。
サクラ先生とカビだらけの温泉マークが喫茶店にいるシーン。これを実写でやろうという所が面白い。しかもつなぎ無しのワンカット。
温泉マーク相当の役は役者じゃないのに出演しているという設定なのでBDの台詞をなぞっている程度なんだけど、サクラ先生相当はどうだ、これでもかという位にBDに合わせてきている。
鷲尾真知子さんの演技に寄せた声色、迫力。横でBD本編流しながら撮ったんじゃないかという位、タイミングまで合わせてるように見える。
これは凄い。
名シーンと呼ばれた部分を余すところなく再現しているのは、カビだらけの温泉マークの前のコップに水が注がれるところまでしっかりやる部分でわかるだろう。
その後も、日本刀を使おうとしたら花が咲く小道具だったり、「おおわらい海水浴場」はリテイク(笑)
元々劇中で撮影する映画はBDではないという押井守の原案をBDにしてしまった監督の面目躍如たる映像が展開する。
音楽もBDっぽい曲なので(特に冒頭は鳥肌もの)BDを見ている気分で始まるし、BDを撮る人々もBDらしい世界観の中に足を突っ込んでいく(メタ構造というやつですね)、どこまで行くんだろうと観客がそわそわしているあたりで現実に回帰していくんだけど、友引高校の木造校舎が写されてエンディングになった後も映画に生きる人たちは映画を撮り続けるという話の構造が、夢から覚めないBDらしい。

ラムちゃん相当の「カーチャ」が標準語で話すのは、だっちゃ言葉は無理だったかと最初思わせるんだけど、まさかの方言に戻すという解釈で乗り切る所も驚いた。
カーチャ役の人も非常に可愛いとか、友引高校のセーラー服は実写にしても可愛いとか、標準語より方言の方が良いねとか、色々思いながら見るんだけど、脳内ではBDが平行上映されていて、そこではラムちゃんの台詞が流れているのね。
ああ、ラムちゃんは可愛い過ぎて比肩するものが無いとか、ラムちゃんの声が平野文で良かった文姉の声は最高だとか、実写ビューティフルドリーマーを見るだけで我々はBDが楽しめるのです。

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コメント

「先勝美術大学」にジワジワきました。
貴重な情報ありがとうございます。
関西は月末から上映みたいなので、今から楽しみです。
(かつてヤフオクで貴殿から書籍を購入した者より)

投稿: BMW R80GS | 2020年11月22日 (日) 23時32分

実写ビューティフルドリーマーはうる星ファンの間ではそんなに話題になっていないような気がしますが、お勧めですよ。

予習していくとなおお勧め!

投稿: GLUMip | 2020年11月23日 (月) 18時20分

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