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2021年7月19日 (月)

大魔神4Kリマスター劇場公開

大魔神三部作が4Kリマスターになるというのは既に当ブログでも紹介しましたが、いよいよ今週から放映が始まりました。
早速封切日に行ってきました!毎日一作公開で至福の3日間でした。
4Kでどれだけ綺麗になったかというと、視力が2.0になった感じです。いや~、それほど綺麗だったんですよ。
具体的な比較は公式のYoutubeを4Kモードにして見ていただきたいのですが、PCで見ていると色味がキツすぎないかな?と思うところも劇場だとちょうど良い感じになるのです。
大魔神はより格好良く、悪い殿様はより憎々しく!
三作とも、悪役側は光の当て方が肌がギラつくように演出されているのだということがよく分かります。

一作目は「魔神」、二作目は「守り神」、三作目は「荒神」としてそれぞれ立場が違う大魔神ですが、子供の頃は正義の味方ではない一作目の姿には抵抗感を感じていたのも事実。しかし大人になってみると人間の都合に左右されない様が日本の神らしいなと思うようになりました。
今回4K版で見て一作目の「単純明快な勧善懲悪の筋書きの奥に、日本古来の神話・宗教・伝統といった知識に裏打ちされた深みのある世界観が垣間見える」という素晴らしさを改めて堪能しました。ああ最高!
4Kだと細かいところまで見えますが、今までの劇場で見てきたフィルムが比較的状態が良かったこともあり、「細かい」というより「発色が綺麗」と言った方が良いかもしれません。しかし、テレビ画面で見るのとは全然違う!PCモニタで見るときよりも断然美しい。今までぼやけていた部分がハッキリ分かるのは大魔神マニアにとって造形が分かるので嬉しさがものすごいんです。
そりゃあ、好きな人のことはよく知りたくなるのが人の常。好きな神の事をよく知りたいのも人間の常でしょう!?
2作目は「十戒」をモチーフにしたあの湖を割って歩き出すシーンのぼやけ具合が無くなって格好良さも5割増し。あのシーン、格好良い見せ場なのに当時の合成技術の限界を感じさせられてきたんですが、大分良くなったように思えます。フィルムが劣化する前はこうだったということですね。

音も今まで意識が向いていなかった所に気がつくようになりました。例えば1作目で若と小源太が洞窟みたいな牢で会話するシーンはちゃんと反響している。2作目では湖で大魔神が敵の御子柴弾正を追い詰めるシーンの足音と地面を歩くときの足音が違う音で使い分けられている。
今回の4K版には、大魔神シリーズの時に大映に入社し撮影助手をしていた現映画監督が色味を見ているだけあって、撮影当時の色はこうだったのだと教えられます。映画館用に色を合わせているので、これは是非劇場で見てほしいです。

今回気になったのは、やはり兜のデザインが1作目と2・3作目では違うのでは?というところ。
1作目ではたがねを打ち込まれる所には2作目以降だと鋲がある(たがねよりも下の位置にある)んですが、2作目以降は鋲の上のあたりで帯金に山の形をした段差があるように見えます。
1作目は高山良策先生の造形ですが、2作目以降はエキスプロが作った軽量版。変身前の武神像のデザインは変わらないのですが、着ぐるみの大魔神像だけは兜が違うように見えます。それに3作目だと顔が縦長から正方形に近くなっている。これは兜が着脱式だからズレがあるのかな?とも思うのですが、謎です。うちは2作目の縦長の顔が好きです。

三部作を通じ、大魔神から武神像に戻る瞬間の人々の表情の対比も面白い。
1作目は若と小源太の驚きぶりと小笹の違いに注目です。武神像が大魔神に変身したことを知っているのは小笹だけ。後の人は知らないのだから驚愕の表情が極まっているのも当然。
2作目は全員とも知らないのだから全員驚いているんですが、大魔神を最初に「神様」と呼んだのは早百合だった所に注目。命を捧げて神に願い、現れたのが大魔神。普段拝んでいた武神像とは形が違うのに神様だと分かる、ここが良いんですよね。
3作目は荒川飛騨守らに裁きを下すシーンを子供達が皆見ていないというのがポイント。ここでも武神像を見てきたけど同一神であることを子供達は知らず、木こり達に至っては武神像ですら知らない。変身シーンを見ているのは母親ら一行だけ。それ故の表情なのかと思わされます。

 

今回、大魔神の格好良さを感じさせられたのは歩くシーンでしょうか。肩から上の大写しでも大魔神の歩き方だなと分かる、鎧を揺らして歩くあの感じ、最高です。
腕は横に広げて前後には振らず、足裏を見せながら歩く。
20210719a

方向転換するときも、人間は首から上が先に動いてカーブを描くのと違い、一旦立ち止まって首を動かさず全身の向きを変える、これが重厚感があって良いんですよね。

大魔神は全国順次公開とのこと。関東に続いて大阪名古屋も決まりました。名古屋:名演小劇場9月11日~、大阪:シネ・ヌーヴォ10月9日~とのこと。
公式サイトから目が離せません。

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