カテゴリー「旅行・地域」の記事

2019年11月 9日 (土)

じゃあ、また何処かで。

「じゃあ、また何処かで」


老紳士と交わした最後の言葉だ。

ローカル線で相席になった紳士と車窓のひとつづつを楽しんだ。
山が色づき始めていること、屋敷森があること、軒先で柿を干していること。
何気ない景色はこんなにも美しい。

終点に降り立ち、この先の列車がやってくる。

「じゃあ、また何処かで」
旅人よ、日本のどこかで会いましょう。

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2019年10月26日 (土)

徳島空港発関西国際空港行

数年前四国に行ってきた時の、思い出話。

徳島空港発の最終便。
定刻より若干遅れて離陸したものの、羽田の上空でぐるぐる回って一向に降りず、順番待ちのアナウンスがあったけどやけに長いなと思っていたら、羽田空港強風につき目的地変更のアナウンス。
え、一体何処に連れて行かれるの!?成田?と身を固くしたらなんと関空。
エコノミーの小さな椅子の上ですかさず計算が始まります。

もし、関空で下ろされたらこのまま新大阪に行って最終の新幹線に…
いやいや、関空に戻る時間を考えると到底間に合いません。それならば、次善の策は夜行列車。
急行銀河無き今となっては、サンライズ出雲・瀬戸に乗るしかありません。あれは姫路まで戻れば乗れるはず、関空の駅で果たして発券できるのか…と色々考えるうち、関空上空へ。
ところが、ぐるぐる回ってばかりで一向に高度が落ちません。
なんだこれ、まさか燃料を消費しているのでは…
羽田が着陸できなかったのではなく、燃料を満載した状態では降りられなかったという話だったらどうしよう等と、馬鹿げた不安が脳裏をよぎります。
1時間くらいぐるぐると大阪湾上空を回ってから降下を始めました。
関空についてどうなるのだろうと思っていると、ボーディングブリッジのあるスポットどころか駐機場も満杯で、なんと貨物機の駐機場に着きました。
降機できるのかと思ったらそうではなく、給油を待ってから再度飛ぶとのこと。羽田から関空へのダイバードは約20機と聞かされていましたが、給油は12番目。
「みなさま、羽田空港までおつきあいください」という趣旨のことがアナウンスされていた覚えがありますが、こーなったら開き直りです。とことん付き合うほかありません。
思いの外早く給油も終わりましたが、今から羽田では終電終わっているのでは?という時間で離陸。
雲が多く、窓の外の夜景を楽しんだ記憶はありません。目が覚めたのは着陸時。うーん今何時?
…1時でした!

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配られているブランケットを受け取りソファーを探しますが、到着ロビーも出発ロビーも満員。
あ、そこの人1人で2席とりやがって、ちくしょー!と思うも、どうにもならず、仕方なしに周囲を真似して床にブランケットを引いて横になります。
周囲は明かりを落としており、こんな羽田は初めて見ました。

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ブランケットはうえにかけるもの。当然の如く、頭と足がはみ出ます。
頭はカバンを枕に。足ははみ出るにまかせることにしましたが、靴を履いていると寝入った直後に靴の重さで足が90度回転し目が覚めてします。
なんともキツイ羽田泊でした。
その時は考えもつかなかったんですが、なんでタクシーで都内に出なかったんだろう。

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2019年9月11日 (水)

嗚呼グリーンゲイブルズ!おお美瑛の美しさよ!

北海道芦別市の「カナディアンワールド公園」には赤毛のアンのグリーンゲイブルズがあります。
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アニメと違う?これは作者ルーシー・モード・モンゴメリが暮らしたカナダの実際のグリーンゲイブルズを忠実に再現しているのです。
カナダの建物は火災で失われ、今ではこの芦別のグリーンゲイブルズを元に再建されました。
この建物があるカナディアンワールド公園には廃園の話が出ています。今年の10月20日が最終日です。
うちら夫婦は相変わらず芦別駅から一日三本のバスで芦別温泉へ行き、そこから歩きました。
あれほど、「タクシーを使うべき」と書いていたにもかかわらず、です。でも3回目ともなると、なんとかなります。思ったよりも早く着きました。

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アンの部屋、「膨らんだ袖」(パフスリーブ)がベッドの上に置いてあるのは何度見てもぐっときます。
部屋に置いてある小物がちゃんとエピソードに絡めてあって、カナダの本家をよく観察してきたことが分かります。
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そしてマリラの部屋には…
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紫水晶のブローチが!

見れば涙のグリーンゲイブルズなのでした。
カナディアンワールド公園では食事が出来るテナントが無くなってしまい、辛うじて写真館で飲み物を売っている程度。
持参して「リンド夫人の家」の休憩コーナーで食べるのがお勧めです。
あちこちの建物が立ち入り不可能になっており、寂しくもありました。
しかし、この素晴らしい園内を散策できるのは今において他にありません。
保存活動の募金には協力してきましたが、どうなるか。グリーンゲイブルズは是非末永く残ってほしいものです。

また、今回は美瑛も周遊。
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なんと美しい。地元の人が農地として整備しているからこそ美しいのです。
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もう言葉にならないですね。
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2018年8月23日 (木)

奥日光

何年か前の日記が投稿されていないことに気づいたのでアップ。

あの年は日光に二回行ってきたのでした。
一回目は久々に奥日光まで行ってきました。
リニューアル後の東武特急スペーシアに乗るのは初めて。2号車(モハ)に乗ったのですが、モーター付き車両とは思えぬほどの静粛性に感動。

日光では駅近くのお店でゆばバーガーを食し、日光天然氷のかき氷に挑戦。(以来毎年日光に食べに行くことになります)
真っ白な氷の山と白桃シロップが運ばれてきました。
食べる分だけシロップをかけ、ヨメのマンゴーシロップと交換しつつ、美味しく頂きました。
シロップ少なめにして氷を堪能するのがポイントです。暑い日に食べたら最高だろうなぁ!

食事を済ませたら中善寺温泉行きのバスに乗り一気に終点まで。華厳の滝を見に行ったはずの幼少の記憶は既に無く、見る物に驚きながら観瀑台へ。エレベーターは昭和5年に建設されたものですが、中身は最新式であります。
岩盤をくりぬいた中を下降し、観瀑台側で降りると冷気に思わず身震い。寒い!上着持ってきて正解だった!
表に出ると若干暖かいもののそれでも気温18度!
轟々たる音を立てて流れる滝の大迫力。流石三大瀑布の一つに数えられるだけのことはあります。
滝はくっきりと見えるわけではなく、霧がかかったかのよう。接近してみれば細かい水の粒が降りかかってきていて、滝の飛沫なのでした。
この時の華厳の滝の水の量は毎秒2.9t。凄いなーと思ってましたが、この時はこの後全国区の話題になるとは露ほども知りません。

滝の後は中禅寺湖畔をバス2停留所分散策して(バス待ちの間歩いたとも言う)、竜頭の滝へ。
竜頭の滝は滝に沿って上まで歩けるところが嬉しいですね。こーいう所はなかなか無いんではなかろうかな。

またもバスで1停留所、赤沼まで進みます。
戦場ヶ原の散策はしたい、しかし台風が接近しているという判断に迷う(無謀な)状態の中、途中で引き返す前提で進んでいきました。
ところが、ある程度行って視界が開けてみると、途端に欲が出てきます。
「これなら行ける」と、木道を歩き出しました。
ところが、どーも子供の頃の記憶と違う。尾瀬の写真のように2つの木道が仲良く並び、見渡す限りの湿地帯だと思ってたんですが、記憶の光景は全く現れずじまい。
しかし、これはこれで美しい。野鳥の声と風の音、夏の湿原の花々がそこここに咲き、横には清らかな流れが。こずえを間近にくぐり抜ければ一転して湿原を見渡せる空間へといずる。
関東にもこんなに見晴らしのきく土地があるのかと驚くほどの場所。
ゆっくり楽しみたいものの、次第に風が出てきたので時計とにらめっこしつつ、湯滝入口バス停までの戦場ヶ原縦断はやめ、途中で最寄りのバス停「光徳入口」へ進路変更。
いよいよ雨が降ってきた!と覚悟をしてバス停に着いたら、なんと5分もせずにバスがやってきた。ありがたや。
バスに乗ると同時に雨が本降りになり、台風らしい豪雨になるのもあっという間。間一髪でした。

今宵の宿は湯本温泉。源泉掛け流しのお風呂は熱く、水で埋めてから入らないと体が持ちません。宿が運営する日帰り入浴施設の露天風呂は寒風に吹かれて丁度良いあんばい。閉館が早い&台風で表に出たくなくなるところが玉に瑕なものの、泉質は最高。

翌日は大雨の中を出発し、いろは坂あたりで小雨に。いろは坂では(車酔いしないように)眠ると決めていたら、目が覚めたら馬返バス停で大成功。
雨天なので東照宮参拝が妥当かと判断したものの、これが大失敗。
眠り猫を見て引き返せば良かったのに、人の流れに乗って奥の院へ行ったのがいけなかった。途中から地面が白く泡だって見えるほどの豪雨となり、階段は文字通りの滝となり、靴はあっという間に浸水。傘はあってもレインコートを着ても、渡河作戦同然の状況ではどうにもなりません。
麓の茶屋へ這々の体で駆け込み、寒い寒いと体を震わせる有様です。
東照宮の拝観券は、まだ見ぬ拝観コースの券片がついていたけど、とても全部見られる状況ではありませんでした。

その後はヨメの友人の案内で大谷博物館へ。
ここが、あの大谷石の採掘場跡か!と大興奮。地下宮殿と呼ばれているだけはあります。
中はひんやりと涼しく、「寒いくらいだっ!」と面堂終太郎の様に叫びたくなるほど。
フラッシュを焚いて写真を撮ってみると、肉眼では見えない謎の光線が…なんだこれ、写っちゃいけないものが写ったのか?と驚きたくなりますが、正体は空気中を漂う微細な水の粒。
防寒対策をしっかりしていかないと長時間いられない場所ですが、貴重な体験でした。

帰宅後のニュースでは、華厳の滝は台風で毎秒30t流れたとか。行けば良かったな~。

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2018年5月 2日 (水)

素晴らしきかな四国まんなか千年ものがたり号

四国まんなか千年ものがたりに先日乗車したが、これが実に素晴らしい。
この日は琴電で琴平まで出て、そこから大歩危まで2000系で移動。
特急が琴平を出発すると、周囲はどんどん雪景色に。
大歩危のホームに降り立つと、丁度雪が空から舞い降りてきた所だった。

大歩危駅の小さな待合室は、これから同じ列車に乗る人で埋まっている。
1本前の列車が出発し、改札が始まった。

土日は満員で席が取れない便もあるようだが、この日は平日。乗車率は3割程度といったところ。
1人用カウンターを予約したがここだけ満席で4人用と2人用のテーブル席は空いていた。なんだ、直前の空席状況を確認してテーブル席に乗車変更すれば良かったと思うも、こればかりは致し方ない。
大歩危駅出発前にアテンダントへメニューを注文。事前予約のコース料理は締め切った後の予約だったので、アラカルトで。
鮎の甘露煮があるのでそれを頼むと、お茶は安いペットボトルと、高い急須のものがあるという。ここは迷わず急須で珍しい品種の物を選ぶ。
出発直後に配膳されたのがこの写真。お茶請けの最中付きだ。
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まさか列車内で急須でお茶が飲めるとは。汽車土瓶とは違うのだ。しかも後で分かったことだが、お湯を足すおかわりまで可能とはありがたい。

列車が出発するときは、大歩危駅の人々が様々な衣装で見送りだ。皆手や旗を振っているので車内の人々も振り返す。
続いて地元幼稚園の窓から子供達が手を振り、渓流の向こうから観光施設の人々が旗を振り…と手を振るのにやたら忙しい。
しかも、渓谷、手を振る、お茶を口に運ぶ、とどれを先にやろうかとまごまごしているうちにハイライトが終了してしまう。注文時間を延ばすか、お茶を我慢するか、これから乗る人は工夫した方がよいだろう。

列車は定期列車の合間を縫って走るのであちらこちらで停車するのだが、乗客を楽しませる工夫があちこちに施されている。
列車名の通り「ものがたり」を用意しているのだ。
いわくいわれは無論のこと。果ては沿線の景色を歌った曲を車内で流し、「歌にある坂は、この駅前の坂です。10分停車いたしますのでどうぞ降りてご覧になって…」という具合だ。まったく感服するしかない。

スイッチバックの坪尻駅は雪の中。非常に珍しい光景にただ感動するばかり。
雪景色というのは、どうしてこうも人の心を捉えて離さないのか。
Sennen1
駅を降りると踏み荒らされていない新雪が。
翌日も坪尻を下り特急で通過したけれど、案の定ホームには三脚が林立していて我が特急を撮っているのだった。(しかもtwitterでその写真が流れてきた(笑))
そりゃそうだ、綺麗だもの。

坪尻のスイッチバックで運転士が車内を通って前後を入れ替える。他の路線でも時折見かける光景だけど、なんと拍手がわき起こり、その中をお辞儀をしながら運転士が通っていく。これは初めて見た。素晴らしい光景だった。

素晴らしいといえば、アテンダントの立ち振る舞いもそうだ。
眺望ポイントで減速するのを見計らい、配膳の手を止めてさっと物陰に隠れる。
そこで何をするかといえば、車窓に目をこらし無線で「3号車右側建物の中に手を振る地元の方」と連絡。
すかさず車内に「1号車の皆様、右手の建物の中から地元の方が手を振ってお見送りをしています」と放送が流れる連続技。
見つけるのもプロなら、無線を受信している間に列車が走行した距離を計算の上で号車番号を補正して放送するのもプロ。
手作りのもてなしの中に、プロの技がきらりと光る。
四国まんなか千年ものがたり、乗って楽しい列車としてひたすらに称えたい。

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2016年4月 9日 (土)

素晴らしき哉、盛岡バスセンター

盛岡バスセンターの話題は以前から耳にしていて、昭和レトロだとか、いつなくなってしまうのかとか、改築計画が計画が出たり消えたりと聞くに及び、気をもんでました。
先日遂に現地を訪問しましたが、いやはや凄い。再開発ビルが跳梁跋扈する盛岡市街の一角に、かくも昭和を感じさせるバスターミナルがあるとは。
日曜日の訪問だったのでバスセンター内にはのどかな空気が漂い、店は軒並み店じまい。開店中が素晴らしいそうなので平日に再訪したいところです。

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お洒落なロゴは現代にも通用する出来。

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待合いロビーは開店していれば賑やかになるであろう店が並びます。

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バスは頭を建物側に突っ込み、誘導員の合図でバックして出発。発車時刻になるとブザーが鳴り行灯型の合図機が点灯します。

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バスの券売機に有人カウンター。いや、「出札窓口」と呼ぶべきかも知れません。

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休日で閉店していた時計店。この看板が昭和の空気。

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開店時に訪れたいお店の筆頭です。
当日は唯一ラーメン屋がやっており、もちろん賞味して帰りました。

バスセンターの外側には閉鎖された地下道があったりと、色々興味を引かれます。重要文化財となっている名建築を訪問するついでに、バスセンターにも是非。

バスセンターを見られるのは、今年の夏が最後です。
河北新報 盛岡バスセンター年内解体 昭和の面影消える

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2015年8月 6日 (木)

流氷に乗ってきたぞ

いやー、暑い!暑いですね!そんな皆さんに今年の冬の北海道旅行記です。

予約した途端に経営破綻が伝えられたSKYMARKの航空券を握りしめ、羽田空港の搭乗口で待つこと1時間。時間になっても全然ゲートは開かず、結局羽田を出たのは1時間遅れ。遅れた飛行機に新千歳のボーディングブリッジが空いているはずもなく、沖止めからのバスで北海道の大地を踏みました。
すっかり夜になった札幌では流氷特急オホーツクの風の入線を見物。明日これに乗るのだと思いながら、札幌駅近くの「エレクトリックシープバーJR55札幌駅店」(名前長いな)に。ここは札幌駅の桑園方に出入りする列車を眺められるのです。幸いにも窓側の連席が取れ、たばこの煙も運良く流れてこなかったので快適快適。大人の雰囲気なので、カメラ取り出してパシャパシャやるのが憚られるので写真は無し。

さて翌日。オホーツクの風は展望席最前列を確保していたのでワクワクしながら札幌駅の階段を昇ると、そこにいるのは183系4連。前の列車がまだ出ていないのかと思いきや、車両不具合のため車両変更との由。所定より指定席1両不足のため、哀れ展望席は車両中心付近の席に変更となったのでした。とどめに、車内販売無しの為、予定していた昼食の駅弁確保も失敗という、久々に踏んだり蹴ったりの展開。
オホーツクの風は定期のオホーツクに比べ、30分遅く出発して1時間遅く終着するというゆっくり列車。乗車時間5:52というロングラン列車です。臨時列車なだけあって、定期列車の合間で走るらしく駅間速度もゆっくり。しかも、走り始めてすぐに運転停車で側線に入り、定期のスーパーカムイに抜かれます。特急に抜かれる特急とは久しぶりに乗りました。先を急ぐスーパーカムイは旭川まで、1:25、対して我がオホーツクの風は1:42。どうりでスジが寝ているわけです。
大麻-野幌間でもうすぐ全廃となる711系と行き違い。その先でも711系は2列車を車窓に眺め、国鉄色復刻編成を含めて見ることが出来ました。
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砂川のあたりでは木々の先が陽光を受けてキラキラと輝いています。何かと思ったら樹氷になっているのでした。幹には氷が着かず、枝の先の方が凍っている。まるで桜の花が白く咲いたようになっている木もありました。
旭川から先は山間を右に左に曲がりながら走ります。川は結氷し、ところどころで思い出したように水面が見え、またすぐ氷の下に流れは潜ってしまう。どうにも不思議に見えるものです。
車内は暑く、上着は全部脱いでしまいました。
意外にも旭川から先に樹氷はありません。列車は雪深い山中を右へ左へ。幾多の駅と信号場(廃駅)を通過していきますが、駅だけは除雪されています。前回、駅で折り返すハメになった思い出深い丸瀬布、短時間ですぐ出発した遠軽、寒かった記憶が強い北見を過ぎ、気がつけばお腹が空いたとの感想と共に氷上のワカサギ釣りと覚しきテントの林立する網走湖を左に見やりつつ、網走駅へ。

網走駅では流氷ノロッコ号へ。指定席満員だったのですぐさま乗り換えます。駅弁よりも先に座席!
ノロッコ号指定席は外国人観光客の山!いったいどこから来たのかと言うほど多くの乗客が。一本前のオホーツクと合わせて二個列車の乗客が集中しているとはいえ、途中駅でかなり下車しているはず。うちが乗ってきた列車だって網走到着時の乗車率は4割ほどだったのですから…観光バスなんでしょうか?
最大限の編成で網走を出発!しばらく走ると、待ちに待った流氷が見えてきました。海の上に白い物が…
列車が走るにつれ、次第に流氷の面積は増えていきます。
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喫茶「停車場」で有名な流氷の見える駅、北浜では一斉に観光客が降りて展望台へ。うちも登りましたが、観光バスがやってきて駅は大混雑。喫茶によるのは憧れですが、この列車を逃すと大変なことになるので、ペコペコのお腹を抱えながら出発。新しい駅舎の知床斜里で下車し、路線バスでウトロ温泉へ向かいます。
空港発のバスに乗ったらこの後のバスがホテルの前まで行くよと言われ、一般乗り合いの路線バスを待つことにします。路線バスには大量の団体客が。どうも定年後のご一行らしい。幹事と覚しき老人が、最後の地元客が降りたあたりで運転士に話しかけます。
「景色の良いところで止まってよ!なっ!」
こういう時、昭和20年代生まれは強い。うちでは絶対に口にできません。
おかげで、運転士さんは観光案内をはじめ、全部聞くことが出来ました。
天に続く道と言われている一直線の道を進み、これから山に登ると言うところで左に曲がると、やがて坂の下に一面の流氷が広がります。釧網本線で見たのとは全然違う!海の半分以上が流氷!
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そして宿に着くと、窓の外に一面の流氷と街の灯が…
お世話になったいるかホテルはずいぶんと快適で、家庭的な雰囲気。宿に来た人との会話も弾みます。
オーロラショーも見に行きました。
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ドラム缶でガンガン火を燃やして煙を立ちこめさせたところにレーザー光線を放つという観光客向けイベント。綺麗でしたが気がつくと体からたき火の臭いが(笑)そしてひたすらに寒い。足下からじわりと冷えてきます。正直最後は辛かった。北海道の長靴は靴底に耐寒用のセラミックパネルがあるそうですが、内地の靴では限界がありました。靴を北海道仕様で揃えて行くべきでしょう。ウトロに泊まるなら一見の価値はあると思います。

翌朝は早朝出発の流氷ウォークツアーに参加。
なにせ以前の流氷観光は空振りだっただけに、流氷の上に乗れるとは感激です。
専用の耐寒スーツを着て歩行開始。屋外は極寒。分厚いスーツ、気分は海王星です。
流氷はどうも溶け始めているらしく、あちこちに亀裂が入っています。インストラクター曰く、歩けるのは午前中までだろうとの事。幸運でした。
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岸に近い所の流氷の谷間で訓練してから沖に向かって歩き出すと、所々薄氷があり思いっきり踏み抜いて下半身水没というハプニングもあります。前でもドボン、後ろでもドボン。専用スーツのおかげで上半身は浮くので、皆に引き上げられて復帰していましたが、全員笑顔でした。薄氷の箇所や平滑な氷は流氷ではなく、流氷の隙間の海水が凍ったのだとか。海岸沿いは板状の氷が積み重なっているのも同じ理由です。
自分の乗った氷にひびが入って沈むというのも体験しました。氷の上に座っていると、いつの間にか足下に水が。次第に足場が傾いていって気がつくと水没しています。いつの間にか完全に水の中で、スーツのおかげで浮いている状態に。
よし、無事な氷によじ登ろうと手をかけるとそこも沈む。上半身を氷の上に横たえて、必至に上ろうと脚をバタつかせると、そのまま上半身を預けた氷が傾いて水没してしまう。やがて腹ばいになるからいけないのだと気がついて、背中を氷に乗せてせり上がると何とかなりました。これも貴重な体験で面白かったです。
そろそろ出発ですとインストラクターに言われて、楽しい時間はあっという間だ、もっと遊んでいたいと思いながらも陸地に向かうと、あっちでつまづき、こっちで転びそうになる。耐寒スーツの重さで体が疲れていて脚が上がらないのです。それを考えるとコースの時間配分は絶妙でした。

もう一日分遊び尽くした気持ちになって、その後の朝食では去るのが惜しい気持ちに。流氷を眺めながら珈琲をいただき、満ち足りた気持ちで出発しました。
その後は摩周駅に出て、地元弟子屈町が行っている観光バスで摩周湖へ。霧で視界が全然聞かない上に非常に寒い!バスに戻るにもバスが見えません。さすがは霧の摩周湖。
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その後は凍結した屈斜路湖畔の砂湯に憩う白鳥を眺めたり、雪の中で水蒸気を吹き上げる硫黄山を眺めたり。それにしても、僅か1500円でフリーパスが買えるなんて安い。レンタカーいらずです。視界30mを切る霧の中や雪道をレンタカーで走ったら多分うちはスクラップになっていることでしょう。ありがたい取り組みです。

翌日は釧路湿原を定期観光バスで巡ることに。外国人ツアー客の多いこと!
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未だ訪れたことのない鶴居村、タンチョウを保護しており沢山見られると聞いていましたが、行ってみてビックリ。一面の丹頂鶴ではないですか。驚きました。そしてそれを囲むカメラマンの数!立派な超望遠カメラが一列に並び、それはそれは壮観でした。
その後は釧路湿原展望台方面へ。途中、鶴居村営軌道の痕跡と思しき道を車窓に見つけてワクワク。展望台の道案内を見ると、どうやらあたりだったようです。
釧路湿原を一望し、食事を済ませたらバスは釧路湿原の中を横断します。
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舗装が尽きた道をゴトゴトと走っていくと、ノロッコ号の車内からの眺めとは異なった、また新たな景色が。
湿原も遠くから見るのと中から見るのでは全く感想が異なります。未体験の人は是非行った方がよいでしょう。
湿原の景色に感動し、後は帰路につくだけ、と思いきや、なんと帰りのノロッコ号が機関車故障で運休!
定期観光バスの途中下車をやめてそのまま釧路まで直通し、根室本線で市街から外れた別保まで進み、日没を眺めて折り返し。いやー、綺麗だった。
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最後は太楽毛駅から空港行きのバスとLCCを乗り継いで関東に帰ってきました。
いやはや、慌ただしくも楽しい、北海道の魅力を濃縮した旅でした。

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2015年5月 7日 (木)

陸前高田、2015春

大船渡線に乗った記録は十年以上前になる。
BRTでの仮復旧がなされ、せめて車窓から復興の様子を一目見んとBRTに乗車してきた。

復興の槌音高く、と書くと聞こえは良いが、甚大な被害が出た陸前高田の市街地の復興の様子には衝撃を受けた。

なんだこの景色は。

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視界を遮る台形の土の山、山、山。まるで迷路にでも迷い込んだ気分になる。
見上げれば市内全域が採石場にでもなったような長大なベルトコンベアが縦横に張り巡らされている。
吊り橋かと思えばベルトコンベアで、その横のデコボコの仮設橋をバスが走るのだ。
ゆりかもめが開通したばかりの頃の臨海地区だって、巨大ベルトコンベアを町中に張り巡らせるような事はなかった。
三陸鉄道が部分復旧したときに見た、基礎コンクリしか無い町並みも衝撃だったが、こちらも衝撃だった。

二階建ての屋根を越えて土砂は積み上げられ、盛り土の上にやがて新たな町が形成されるのだろう。

復興相成った町をこの目で見たいとも思ったが、果たしてその時、一体何で行くことになるのだろうか。

大船渡線をBRTで仮復旧した選択は、うちは正しいと思っている。理想を言えば趣味的には鉄道で本復旧を図ることだが、高速道路の延伸計画も、鉄道の復旧も両方実現というのは難しいのではないだろうか。

線形が悪い大船渡線を、残された敷地で復旧させたとして高速道路に勝てるわけがない。JR四国も九州も北海道も、鉄道事業収益が厳しい三島会社は高速道路の延伸で経営体力がどんどん奪われた。JR東日本だって首都圏の収益の内部留保でローカル線を維持している。
赤字になるのが分かり切っている鉄道を今までと同じJRが復旧させ経営する事が要請されていながら、ライバルになるようなインフラは税金で整備する。むちゃくちゃな話である。
地方のインフラ整備をするなというのではない。持続的に公共交通体系が維持できる枠組みを作らなければ、鉄道で訪れるのは夢また夢だ。

そんな事を考えていると、骨組みだけの建物がちらりと見える。
バスの中から黙祷を捧げ、顔を上げると非日常に思えた景色はあっという間に遠くに過ぎ去っていた。

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2015年2月 8日 (日)

横浜ランドマークタワーの麗しき夜景

横浜ランドマークタワー展望台には初めて登った。
視界は房総半島まで見えるが富士山は見えないといった感じ。
桜木町駅方面(南方)を見やると、首都高狩場線まではビル群、その向こうは途端に住宅街になることに気づいたりと、なかなかに面白い。

しかし、なんといってもやはり、都会は夜景が美しい。

小さなコンパクトデジカメだけど、最近はカメラが優秀なので画像をやたらと拡大しなければ綺麗な写真が撮れる。
中でもお気に入りなのがこれ。家路へ急ぐ列車は、通勤列車のそれであっても物語を感じずにはいられない。
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目の前の遊園地とホテルが描き出す都市空間は、まるでゲーム「A列車で行こう」のコンセプトアート。
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夜景は完全に日が落ちてからの方が美しい。時間が許せば日没前後で見比べたいものだ。
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2014年11月14日 (金)

伊勢神宮写真ダイジェスト

お伊勢参りは近鉄特急で、ということで行ってきました、伊勢神宮。
絶賛原稿執筆中なので、写真ダイジェストでお送りしましょう。

伊勢神宮内宮、橋のたもとに彩りを添える花一輪。
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橋の梁にも屋根を付けるのは、日光の神橋でも同じ構造をしていました。雨水から守り木材の腐食を防ぐ狙いがあるとか。

参道の雰囲気は「いまだ幕府の支配下にある日本」のおももち。
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車とか道路は現代なのに、建造物はことごとく江戸から明治にかけての雰囲気。

「天の岩戸」に行くバスは1時間に一本程度。Webの観光案内を信じてバス停「天の岩戸口」から歩いていったら歩くこと歩くこと…案内の時間でたどり着くのは麓の駐車場。2時間後のバスに乗るつもりで行くべきでした。
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途中の木漏れ日が非常に美しかったのです。

横山展望台から伊勢湾を望む。今回の旅で一番疲れて、一番景色が良かったのがここ。
駅から徒歩三十分とgooglemapは言うけれど、上り坂だから単純に距離で時間は計れない。
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ビジターセンターから先の上り急勾配がトドメ。行きは片道45分かかった。最寄り駅にはバスもおらず、ハイキングとして覚悟が必要。駅からの往復なら2時間以上は確保しておきたい。1時間半では殆ど往復時間で終了、見物の余裕がなかった。あの景色はもっと長居すべきだった。

念願のしまかぜ。伊勢市や宇治山田で降りず、一端終点まで行きました。ありがとうフリーパス。
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座席は極上。今までうちは在来線最高の座席はJR北海道のキハ283グリーン車だと思ってましたが、しまかぜが取ってかわりました。
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グランクラスはまだ乗ってないので、新幹線を含めた日本最高の椅子は判定できていません。

そして、カフェカーでいただくフランボワーズのケーキ。これが美味しいんだ。
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